最終更新:2021年1月15日

家賃交渉を成功させるコツや、家賃の値下げ交渉が成功する相場、交渉のタイミングなどを大公開します!
大家さんに「確かに家賃が高いかもしれない」「家賃を下げて気持ち良く借りてもらおう」と思ってもらえないと、交渉は通りません。
正しい交渉を理解して成功確率を高めましょう!この記事は、不動産屋「家AGENT」池袋店の阿部さんにも内容を監修してもらいました。
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上。管理職になる前の年間接客件数は380~400件。家賃交渉の経験も豊富。
そもそも家賃交渉は可能なのか
家賃は値下げ交渉できます。しかし、成功率は低いです。交渉が長引くと、ほかの人にお部屋をとられてしまうケースもあります。
家賃交渉自体は、悪いことではありません。家賃は少しでも安い方が良いと考えるのは当たり前です。大家さんや不動産屋も交渉には慣れているので、とくに遠慮はいりません。
ただし、交渉する相手や態度には注意が必要です。交渉を成功させるためのコツは、のちほど詳しくご紹介します。
交渉は不動産屋とおこなう
家賃の値下げ交渉は、不動産屋(仲介業者)のスタッフにお願いしましょう。交渉は入居審査に影響する可能性があり、慣れている不動産屋に任せたほうが、話がスムーズに進みます。
そもそも、大家さんと直接の交渉はできないのが通常です。一般的に、家賃交渉は不動産屋と管理会社の間でおこなわれます。
たまに大家さんが内見に立ち会ってくれる場合がありますが、その際もお金の話は不動産屋に任せましょう。
「自分が交渉を頑張る」というよりは「不動産屋に交渉を頑張ってもらう」イメージです。
家賃交渉を成功させる4つのコツ
家賃の値下げ交渉を成功させるための、4つのコツを紹介します。
②値下げてほしい金額は明確にする
③エリアの家賃相場より極端に低くしない
④交渉に成功したら必ず入居すると伝える
以下で1つずつ詳しく説明します。
①下げて当然という態度をとらない
家賃交渉が成功するかどうかは、不動産屋のスタッフにかかっています。不動産屋も人なので「このお客様のためなら協力したい!」と思えば、しっかり交渉してくれます。
反対に「交渉なんて成功して当たり前」と態度がデカイと、交渉すらしてもらえません。丁寧にお願いをしたほうが、交渉がうまくいくことが多いです。
②値下げてほしい金額は明確にする
具体的な金額を伝えることで成功率が上がります。2,000~3,000円が常識の範囲内です。3,000円以上の交渉は、お部屋がずっと空いているなどの交渉材料がないと難しいです。
③エリアの家賃相場より極端に低くしない
家賃には、エリアや設備などによって相場があります。近くの同じような物件と比べて、極端に安くはできません。
交渉を断られた場合は、不動産屋にほかの同じようなお部屋の物件情報を見せてもらってください。比較してみると、家賃に納得できることも多いです。
④交渉に成功したら必ず入居すると伝える
例えば「2,000円家賃が安くなったら必ず契約します」と伝えてみるなど、申し込みをキャンセルするおそれがないことを示せば、交渉が通りやすくなります。
「家賃を2,000円下げたら絶対契約すると約束してくれたお客様を信じて、管理会社に無理を承知で何度も交渉しました。そのときは3,000円下げてもらえましたね。」
しかし、同じお部屋を気に入った人がほかにもいるときは要注意です。交渉なしでも良いと伝える間もなく、交渉のない人にお部屋をとられてしまう場合があります。
不動産屋のスタッフとは、交渉が通らなかったときの作戦まで打ち合わせておきましょう。交渉が通らなければほかの費用を減らして話を進めるなど、工夫してくれます。
交渉に強い不動産屋を探すべき
不動産屋の中でもとくに交渉に強い不動産屋は「イエプラ」です。大家さんや管理会社としっかりした関係を築いているので、家賃が高すぎる物件に対して最適な交渉をしてくれます。
イエプラはネット上で運営しているチャット不動産屋で、SUUMOやHOME’Sなどで見つけた物件であっても家賃交渉に応じてくれます。
また、SUUMOやHOME’Sに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが見ることのできる物件情報サイトから、お部屋を探して見つけてくれます!
家賃交渉しやすいお部屋の特徴
お部屋は大家さんにとって大切な資産なので、安く見積もられて良い気分はしません。交渉はかなりデリケートに進める必要があり、思ったより大変です。
以下のようなお部屋であれば、交渉材料があるので相談しやすいです。
・4~6月に空室
・エリアの家賃相場より高い
・物件の設備と家賃が見合ってない
・築年数が古い、和室のお部屋など人気がない
ずっと空室、ほかのお部屋に空室が多い
空室だと、大家さんの家賃収入は0です。そのため、空室期間が長いと家賃を値下げしてくれる可能性があります。いつから空室かは、不動産屋に確認してもらいましょう。
同じ建物内で空室が多いときも、交渉材料になる可能性があります。ただし、分譲などでお部屋ごとに大家さんが違う場合は、あまり関係ありません。
同じ間取りでも、階数やお部屋の設備によって家賃設定は違います。大家さんや管理会社も家賃を決めるまでに色々考えているので、無理な交渉は避けましょう。
4~6月に空室
4~6月は不動産屋の閑散期で、お部屋を探している人が少ないです。不動産屋も交渉に時間をかけてくれるので、閑散期の交渉はわりと成功しやすいです。
また、閑散期の空室は、1~3月の繁忙期が来るまで空室のままの可能性があります。家賃を下げてでも住んでもらいたいと考える大家さんが多いです。
閑散期は住むこと自体が交渉材料になるので「少しでも早く入居したいです。現在の予算に収まるよう金額を相談させてほしいです!」と伝えてみましょう。
エリアの家賃相場より高い
周辺の似た物件と比べて家賃が高めであれば、交渉材料になる可能性があります。もし家賃の設定が本当に微妙だとわかれば、値下げを検討してもらえます。
ただし、家賃は築年数、間取り、広さ、周辺環境などを総合的に判断して決められています。エリアの相場より家賃が高いかどうかは、不動産屋に聞いてみましょう。
物件の設備と家賃が見合ってない
ほかのお部屋も内見できる場合に有効な手段です。ウォシュレットやエアコンなどの設備が、ほかのお部屋と比べて劣っている場合、交渉材料になります。
家賃が下がらなくても、同等の設備を設置してくれる可能性があります。内見のときに設備の古さが気になったら、交渉してみましょう。
築年数が古い、和室のお部屋など人気がない
単純に価値が下がっていたり人気のないお部屋は、安くしてもらえる場合があります。ただし、そもそも安くしてあるお部屋が多いです。
ちなみに、人気のあるお部屋では当然、交渉が難しいです。新築の物件や好立地のお部屋などで交渉しすぎると、入居を断られることもあるので、要注意です。
家賃交渉した人の実例
当サイトRoochが実施したアンケートをもとに、家賃交渉の実例を3つご紹介します。家賃交渉が成功するかどうかは、ケースバイケースです。交渉する際の参考にしてください。
・家賃の代わりに礼金を交渉した
・設備の不備があったので交渉した
空室が多いので交渉してみた
家賃 :7.6万円 ⇒ 7.3万円

築20年の物件で1ヶ月ほど空いているお部屋でした。交渉がわりと通りやすい6~7月に内見・契約を済ませています。
ちなみに、空室の多い物件は交渉に時間をかけられるのが良いです。交渉が長引いている間にほかの人にお部屋をとられてしまっても、別の空室に切り替えられるからです。
家賃の代わりに礼金を交渉した
家賃 :8.2万円のまま
礼金 :家賃2ヶ月分 ⇒ 家賃1ヶ月分

大家さんにとって家賃は影響が大きいので、交渉を断られることが多いです。しかし、一時金である礼金などは、交渉を受けてくれる場合もあります。
大家さんが家賃交渉の代わりに妥協案を出してくれることがあります。その際には引き際を見極めて、お部屋がとられる前に決めるようにしましょう。
設備の不備があったので交渉した
家賃 :6.2万円 ⇒ 交渉失敗
設備 :クローゼットにガタつき

大家さんに家賃を下げる理由がなければ、交渉は難しいです。交渉が通らない場合にどうするかは、不動産屋と対応を決めておきましょう。
申し込みをキャンセルするなら、早いほうが良いです。交渉結果を受け入れて話を進める場合は、審査や契約の手続きを進めないと、ほかの人にお部屋をとられてしまいます。
1~3月中は家賃交渉を失敗しやすい
交渉のない入居希望者がすぐに見つかるお部屋だと、家賃交渉は失敗しやすいです。
とくに1~3月の進学・就職シーズンと、8~10月の転勤シーズンは引っ越ししたい人が多く、交渉は難しいと思ったほうが良いです。
家賃交渉がしやすい時期 | |
---|---|
1月 | ✖ |
2月 | ✖ |
3月 | ✖ |
4月 | 〇 |
5月 | 〇 |
6月 | 〇 |
7月 | 〇 |
8月 | △ |
9月 | △ |
10月 | △ |
11月 | 〇 |
12月 | 〇 |
忙しい時期に強く交渉しすぎると、対応を断られる可能性もあります。不動産屋を選ぶときは、親身になってくれるスタッフを早めに見つけましょう。
更新のタイミングでも家賃交渉は可能
借りるときよりも、お部屋を更新するタイミングのほうが、家賃交渉がうまくいく確率が高いです。次の入居者を探すのが大変だからです。
「家賃負担を少なくしたい」という理由で引っ越しを考えているなら「更新する代わりに家賃を下げてもらえませんか?」と、早めに管理会社に交渉してみましょう。
住み始めよりも快適ではない部分を、あくまで丁寧に相談してみると良いです。また、大家さんが「空室になるよりもお得」と考えてくれれば、交渉が通る可能性が上がります。
以下で、更新時の交渉材料になる話題を紹介します。とくに「近所の環境の変化」は、考慮してもらえることが多いです。
・パチンコ屋ができてうるさくなった
・マンションが建って日当たりが悪くなった
・エアコンが古くなってきた
ただし、家賃を滞納していたりすると交渉は難しいので、気を付けましょう。
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