最終更新:2021年1月7日

賃貸物件の契約一時金とは?礼金や申し込み金と何が違うの?という疑問を解決します。なぜ礼金なしのお部屋は注意すべきか、契約一時金の相場、トラブル防止のために注意すべきこと、トラブルになった場合の相談場所も紹介します!
賃貸物件の契約一時金とは?
賃貸物件の契約一時金とは、新しく契約するお部屋の初期費用の1部です。
「一時金」と書かれていますが、扱いは礼金と同じく返金されないお金です。ただし、礼金と違って大家さんや管理会社ではなく不動産屋の売上になります。
この契約一時金はの内訳は、地域や不動産屋によってバラバラなので、これと言って明確な使い道が決められていません。
そのため、不動産屋の売り上げが足りないときに、仲介手数料とは別に費用を上乗せするために使われることがあります。
正直不要なお金ですが、契約一時金がないと契約させてくれない不動産屋が実際にいるので注意が必要です。
申し込み金と何が違うの?
まれに、気に入ったお部屋を申し込みする際に「申し込み金」を求められることがありますが、こちらは契約一時金とは違い、審査に落ちたりキャンセルした場合は返金されます。
この申し込み金とは、入居申し込みの際に不動産会社に預けるお金のことで「内金」「予約金」などと呼ばれることもあります。相場は家賃の1ヶ月分くらいです。
申し込み金を支払う理由は「ほかの人の申し込みより優先するため」「冷やかしでの入居申し込みを避けるため」など様々ですが、支払わなくて良い不動産屋も多いです。
契約不成立なのに返金しない不動産屋は、宅地建物取引業法に違反しています。申し込み金が返金されないトラブルも多く、東京の不動産会社は申し込み金を要求しないよう指導されています。
礼金なしのお部屋は要注意
礼金なしのお部屋は、礼金の代わりに「契約一時金:家賃★ヶ月分」などと記載されていることが多いので、要注意です。
礼金=無駄なお金と考える人が多く、不動産屋の利益を出しつつ入居希望者を集めるために「礼金なし、契約一時金:家賃1ヶ月分」のように見せています。
また「敷金なし、礼金なし、契約一時金2ヶ月分」など記載されていることもあります。敷金礼金がないからお得と感じますが、実際は初期費用の支払額は変わりません。
この場合は、物件情報サイトに敷金なし、礼金なしで記載されるので、敷金礼金なし物件で探す人の目にも止まりやすくなります。
契約一時金の相場は家賃2~3ヶ月分
契約一時金はグレーなお金なので法律で相場は決められていませんが、一般的には家賃2~3ヶ月分になっていることが多いです。
基本的に、敷金礼金分の家賃2ヶ月分を請求する不動産屋が多いですが、、ハウスクリーニング費用やお部屋の消臭代がない場合は家賃3ヶ月分になるようです。
ちなみに契約一時金は、仲介手数料と同じくらい交渉しやすいです。少しでも下げたい場合は「予算オーバーなので相談できませんか?」と聞いてみましょう。
契約一時金は初期費用と一緒に支払う
契約一時金の支払いのタイミングは、敷金と礼金と同じく、賃貸物件の初期費用として一緒に支払います。
基本的には一括振込ですが、クレジットカード払いに対応している不動産屋の場合は、あとから分割やリボ払いに変更できます。
ただし、分割手数料やリボ払い手数料で、従来の金額よりトータルの金額が高くなるので注意してください。
契約一時金のトラブルを避ける方法
契約一時金は「一時金」と書かれているので、返ってくるお金だと思い込んでトラブルになりやすいです。
また、悪質な不動産屋だった場合は「敷金と同じように返金される」と騙してくる人もいます。
契約一時金のトラブルを避けるために、これから紹介する2つのことを意識してください。
契約書にしっかり目を通す
サインをする前に、契約書にしっかり目を通しておきましょう。
例えば、先ほど悪質な例であげた「敷金と同じように返金される」と騙してくる人がいたとしても、契約書内に「契約一時金は退去時に返金する」と明記がない限りは基本返金されません。
そのため、契約書を見れば本当に返ってくるお金なのかどうか判断しやすくなります。
また、契約書内で少しでも疑問に感じた場合はその場で不動産屋のスタッフに質問しましょう。説明してくれるうえ、ごくまれに特約事項として条件をプラスしてくれることがあります。
契約一時金の文字があるお部屋で契約しない
物件情報に「契約一時金」がの文字があるお部屋で契約するのをやめましょう。
どんなに良い条件で気に入ったとしても、余計な費用を払わなくてはいけないうえ、トラブルに繋がりやすいです。
また、礼金なしのお部屋は契約一時金が付いていることが多いので、なるべく選ばないようにしましょう。
どうしても初期費用を抑えたい人は、もともとの家賃が安いお部屋を選ぶか、大家さんが決めた一定期間の家賃がタダになるフリーレント付き物件を探してみてください。
もしトラブルになったら専門機関にすぐに相談すべき
もし契約一時金関係でトラブルになったら、泣き寝入りせずにすぐに専門機関に相談しましょう。
法律に違反している不動産屋の可能性が高いので、専門機関に相談することで契約一時金が返ってくる可能性があります。
どの機関も、相談するだけなら無料で出来るので「★★という不動産屋で契約一時金に関してトラブルになりました」と電話で話してみてください。
プロの視点から的確なアドバイスがもらえます。場合によっては、不動産屋に指導が入ることもあります。
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