最終更新:2021年1月15日

東京での一人暮らしはきつい?低収入でも暮らしていける?という疑問にお答えします!給与が18万円や20万円なら、どのくらいの家賃の物件を借りるべきか、生活費の内訳はどうなるか、インタビューをもとにした実例と合わせて解説します!
東京での一人暮らしはきつい?
東京での一人暮らしが「きつい」と感じるかどうかは、収入と生活費のバランスによります。無駄遣いせずに、手取り額に見合った生活を送れば、新卒の給与でも東京で一人暮らしできます。
当サイトが、東京23区内で一人暮らしをしている10~30代の300人にアンケートを実施したところ、1ヶ月の生活費の平均額は家賃抜きで約8.3万円でした。
つまり、家賃を5~6万円に抑えれば、手取り14万円ほどでも、東京で一人暮らしできます。
しかし、給与が少ないにも関わらず、家賃10万円の1LDKに住んだり、趣味や娯楽にお金を割いたりすれば、一人暮らしは無理です。
家賃は手取りの3分の1以下に抑えるべき
一人暮らしをする場合、入居する物件の家賃は手取り額の3分の1以下に抑えるべきです。
会社からの給与は、税金や年金、社会保険料を引かれるため、全額はもらえません。必ず「額面」ではなく、実際に振り込まれる「手取り額」を基準に考えましょう。
以下に、主な給与ごとの手取り額と、家賃目安をまとめたので、参考にしてください。
手取り | 家賃目安 | |
---|---|---|
給与18万円 | 約14.1万円 | 約4.7万円 |
給与20万円 | 約15.6万円 | 約5.2万円 |
給与22万円 | 約17.2万円 | 約5.7万円 |
給与24万円 | 約18.6万円 | 約6.2万円 |
会社からの給与が18万円の人は、手取り額は14.1万円ほどです。家賃の目安は、手取り額の3分の1なので約4.7万円です。
なるべく家賃相場の安い地域に住むべき
「東京での一人暮らしがきついかも」と心配な人は、なるべく家賃相場の安い地域にある物件を探すべきです。
23区内ならば、足立区や葛飾区、江戸川区などが家賃相場が低いです。また、八王子市や立川市、武蔵野市などの「多摩地域」と呼ばれる23区外の自治体でも、安いお部屋を探せます。
正社員なら交通費は支給されることがほとんどなので、通勤時間が長くなることさえ我慢できれば、都内で暮らせます。
会社のオフィスがあることの多い、千代田区や中央区、港区などは、家賃相場が高く、一人暮らし向けのワンルームや1Kでも10万円ほどかかります。収入の低い人は避けるべきです。
東京での一人暮らしの実例
実際に東京で一人暮らしをしている3人の、生活費の実例をご紹介します。インタビューでお伺いした内容をもとに、費用の内訳も解説しているので、参考にしてください。
月収18万円(手取り約14.1万円)

・中央区日本橋勤務
・江戸川区のワンルーム(家賃5万円)
家賃(管理費込) | 約50,000円 |
---|---|
食費 | 約20,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
スマホ・ネット代 | 約8,000円 |
交際費・趣味代 | 約10,000円 |
衣類代・美容代 | 約20,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約10,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約133,000円 |
額面18万円は、税金や年金などを引かれた結果、手取り額が14.1万円ほどまで下がります。
収入が少ないので「なるべく安い物件を」と不動産屋に要望を伝えたが、4万円代の物件は見つからなかったそうです。
生活費を抑えるために、毎日、自炊をしています。お弁当を作っているので、食費は2万円です。飲み会などは、なるべく断るようにしているとのこと。
スマホは格安SIMを利用し、ネットを使うときは、自宅に引いたWi-Fiを活用しています。外出中は電話機能しか使っていません。
月収20万円(手取り約15.6万円)の場合

・千代田区大手町勤務
・葛飾区のワンルーム(家賃5.2万円)
家賃(管理費込) | 約52,000円 |
---|---|
食費 | 約26,000円 |
水道光熱費 | 約11,000円 |
スマホ・ネット代 | 約13,000円 |
交際費・趣味代 | 約20,000円 |
衣類代・美容代 | 約10,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約15,000円 |
交通費 | 約5,000円 |
合計 | 約152,000円 |
額面20万円、手取り約15.6万円の男性です。毎月の生活費が15万円を越えるため、ほとんど貯金できていません。
いわゆる「下町」と呼ばれる地域を中心に部屋探しをしたので、家賃は5.2万円と安いです。築年数は古いですが、近くに商店街があって便利なので、不満はないとのこと。
贅沢をしているわけではないですが、趣味の音楽活動に費用がかかっています。
自炊の回数は月に10日ほどするだけで、むしろ昼食を抜いたりすることで、食費を抑えているとのことです。
月収23万円(手取り約17.9万円)

・新宿区新宿勤務
・狛江市の1K(家賃6万円)
家賃(管理費込) | 約60,000円 |
---|---|
食費 | 約35,000円 |
水道光熱費 | 約9,000円 |
スマホ・ネット代 | 約15,000円 |
交際費・趣味代 | 約10,000円 |
衣類代・美容代 | 約10,000円 |
日用品購入費・医療費 | 約15,000円 |
交通費 | 約10,000円 |
合計 | 約164,000円 |
額面23万円、手取り額が約17.9万円の男性です。営業職ですが、歩合はボーナスとして支給される仕組みになっているので、給与はあまり高くありません。
家賃を抑えるために23区外で物件を探しました。おかげで生活費を下げられたので、毎月1~2万円ほど貯金しています。
ただ、昼食をいつもお店で取っているため、食費が3.5万円と高いです。弁当を作れば解決するのは分かっているものの、仕事柄、融通が利かないとのことです。
生活費がいくらかかるか計算してみよう
一人暮らしを始める前に、自分の生活費がどれくらいになるのか計算してみましょう。手取り額、家賃、食費などを入力すれば、毎月どれくらい手元に残るのか分かります。
生活費が手取り額を越えるなら、家賃を下げるために物件の条件をゆるめたり、厳しめに節約する必要があります。
1ヶ月の手取り | 円 |
家賃 (管理費・駐車場代含む) |
円 |
食費 | 円 |
水道代(1ヶ月分) | 円 |
電気代 | 円 |
ガス代 | 円 |
通信費 (スマホ代・ネット代) |
円 |
交際費・趣味代 | 円 |
衣類代・美容代 | 円 |
日用品購入費・医療費 | 円 |
交通費 | 円 |
1ヶ月の生活費 | 円 |
手取り-生活費 | 円 |
東京で一人暮らしするためにやるべき節約
少ない収入で、一人暮らしをするためにやるべき節約を5つご紹介します。お部屋探しの段階で気を付けたほうが良い内容もあるので、引っ越す前に確認してください。
②お風呂をシャワーで済ませる
③コンセントを抜いて待機電力を節約する
④格安SIMでスマホ代を抑える
⑤ポケットWi-Fiでネット代を抑える
①都市ガスの物件を選ぶ
入居先を決めるときは、都市ガスの物件に住むようにしましょう。都市ガスのほうが、プロパンガスよりも利用料金が安いです。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 950円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,520円 | 4,094円 |
一人暮らしの平均的なガス使用量(5㎥/月)で比べてみると、都市ガスのほうが1,500円ほど安いことが分かります。
都市ガスなのかプロパンガスなのかは、物件ごとにあらかじめ決まっています。入居後に変更はできないので、部屋探しの段階で、都市ガスの物件を条件にしましょう。
②お風呂をシャワーで済ませる
湯船をためず、毎日のお風呂をシャワーだけにすると、水道光熱費の節約になります。
1日の料金 | 1ヶ月の料金 | |
---|---|---|
お風呂(都市ガス) | 49円 | 1,519円 |
お風呂(プロパンガス) | 75円 | 2,325円 |
シャワー(都市ガス) | 25円 | 775円 |
シャワー(プロパンガス) | 38円 | 1,178円 |
参考:https://enepi.jp/articles/464(enepi)
毎日のお風呂をシャワーに変えると、都市ガスだと毎月740円ほど、プロパンガスだと1,100円ほどの節約になることが分かります。
③コンセントを抜いて待機電力を節約する
使っていない家電のコンセントを抜くことで、毎月の電気代を500円ほど安くできます。
冷蔵庫は常に電気を使うのでコンセントを抜けませんが、テレビや電子レンジなどは、使うときだけ差すようにすると良いです。
抜き差しが面倒なら、電力供給のオンオフを切り替えられる延長コードを使いましょう。
④格安SIMでスマホ代を抑える
スマホの契約を格安SIMに替えると、月々のスマホ代が2,000~3,000円ほどまで安くなります。
大手の携帯会社の利用料金は6,000円前後なので、格安SIMに切り替えるだけで4,000円ほどの節約になります。
ただ、業者によっては通話できないなど、スマホの機能が制限される場合もあるので、使いたい機能が使える業者を選びましょう。
⑤ポケットWi-Fiでネット代を抑える
ポケットWi-Fiは月額3,000円前後で利用することができます。ADSLや光回線といった固定回線を引くと6,000円前後かかるので、ポケットWi-Fiのほうが3,000円ほどの節約になります。
ポケットWi-Fiは、固定回線よりも少し通信速度が遅いですが、ウェブの記事を読んだり、動画を見たりする程度なら快適に利用できます。
一人暮らしするまでに必要な費用目安
一人暮らしするまでに必要な費用目安は以下の通りです。家賃4万円なら最低33万円、家賃7万円なら最低46.5万円は必要です。
賃貸の初期費用 | 家賃4.5ヶ月~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し費用 | 約5~7万円 |
家具家電購入費 | 約10~15万円 |
賃貸の初期費用は、敷金・礼金や仲介手数料など、お部屋を借りる際に必要なお金で、一般的に家賃の4.5ヶ月~5ヶ月分と言われています。
引っ越し費用は、引っ越し業者の利用料や自分で引っ越した際のレンタカー代です。
家具家電購入費は、新居に設置する家具や家電を新しく購入した際の費用です。
一括見積もりサイトで料金が安い業者を選ぶ
引越し費用は、1社のみに絞るよりも、複数の業者から見積もりをもらって比較したほうが費用を抑えられます。
その理由は、引越し費用には定価がないこととオプションが追加されているからです。
業者によっては料金が倍以上も変わるので、一括見積もりサイトを利用してたくさん見積もりを集めましょう。
特に「引越し侍」は一括見積もりサイトの中でも提携業者数が多いのでおすすめです。2020年10月現在で約310社と提携しています。
家電は新生活応援キャンペーンなどのセットを買う
新年度に向けて一人暮らしする人は、電気屋が1月~3月あたりに「新生活応援セット」などの名目で売り出しているセット品を買いましょう。
洗濯機・冷蔵庫・電子レンジの3点セットや、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・掃除機の5点セットなどで売り出しています。
安いものだと3点で4万円、5点セットで4.5万円ほどです。また、電気屋によっては組み換え自由なセットを用意していることもあります。
また、電気屋によっては新居までの送料が無料になるキャンペーンをしているところもあります。送料無料であれば、購入店から新居まで直発送してもらいましょう。
わざわざ不動産屋に行ってお部屋を探そうとしていませんか?
街の不動産屋に行かなくても、イエプラなら、チャットで相談しながら部屋が探せます!
SUUMOやHOMESに載っていない未公開物件もありますし、不動産業者だけが有料で見れるサイトで、最新情報をチェックしてくれます!
引っ越し先が遠くて不動産屋に行けない人や、外出を避けたい人にもおすすめです!