2019年1月25日投稿
初めてのお部屋探しは、どんなお部屋に住もうかウキウキ気分になりがちで、内装の雰囲気だけでお部屋を決めてしまうことがあります。
ですが、毎日の生活を現実的に考えなければ、住んだ後に後悔してしまうハメになります。
「設備や間取りを重視したせいで、家賃の支払いが厳しい」「家賃の安さだけでお部屋を決めたら、周りになにもなく生活しにくい」などの理由で、すぐに引っ越しすることになります。
細かすぎる、当たり前では?と思うかもしれませんが、一人暮らし初心者が見落としがちなポイントをカテゴリ別に詳しく紹介していきます。
家賃関係で気をつけること
はじめてのお部屋探しで「家賃」に関する気をつけるべきポイントを、重要度の高い順に紹介しています。お部屋選びの参考にご覧ください。
家賃は最大でも希望家賃+5,000円以内に抑える
気に入ったお部屋が予算より5,000円オーバーしていたからと言って、見栄を張って家賃が高いお部屋に住まないようにしましょう。
家賃が5,000円上がれば、敷金・礼金・仲介手数料など、家賃を元に計算されている初期費用もすべて5,000円上がります。
また、毎月の生活費にのしかかってくるので、後々家賃に後悔する人が多いです。たかが5,000円ですが、1年で60,000円、3年で180,000円に膨れ上がります。
管理費・共益費込みで家賃を考える
管理費と共益費は、毎月支払わなければならないため、家賃と合わせて予算を立てましょう。
家賃60,000円だから予算内に収まると思っても、管理費・共益費が5,000円の場合、毎月65,000円の家賃を支払い続けなくてはいけません。
思わぬ部分で予算オーバーになってしまい、毎月の生活費が厳しくなってしまうので、必ず注意してください。
立地条件で気をつけること
はじめてのお部屋探しで「立地条件」に関する気をつけるべきポイントを、重要度の高い順に紹介しています。お部屋選びの参考にご覧ください。
駅徒歩5~15分以内のお部屋にする
なるべく駅徒歩5~15分以内でお部屋を探しましょう。近すぎると駅前の人の多さでうるさい、遠すぎると通勤通学が面倒になる恐れがあります。
また、駅徒歩15分と書かれていても、坂道や人通りの多さなど考慮されていないため、人によっては20分かかる場合もあります。
歩くのが好き、自転車で通うから問題ないという人は、駅徒歩20分以内まで範囲を広げても良いです。
コンビニが5分以内にある部屋にする
物件から5分以内の場所にコンビニがあるお部屋を選びましょう。近くにコンビニがあれば、急な買い物の時に便利です。
また、コンビニは入れ替わりが早いので、2つ以上コンビニがあると潰れたときも安心です。欲をいえば、違う種類のコンビニが2つ以上あると入荷する商品が違うので、選択の幅が広がります。
駅からお部屋に帰るまでにスーパーに寄れる場所にする
駅からお部屋に帰るまでの道にスーパーがある、もしくは、少し寄り道すればすぐにスーパーがある場所でお部屋を探しましょう。帰宅途中ついでに買い物ができるので便利です。
帰宅途中にスーパーがない場合は、遠くまで買い物に行かなければならないため面倒です。
線路や高速道路近くは避ける
線路や高速道路近くの物件は、いくら防音性が高いお部屋でも、音がうるさいので避けるべきです。
特に高速道路は、夜中の寝静まった時間でも車の音が聞こえます。また、緊急車両のサイレンの音がかなりうるさく、睡眠の妨げになることがあります。
公園近くの物件は虫や不審者が出やすいので避ける
公園近くの物件は、虫や不審者が出やすいので避けましょう。とくに夏場は、虫が大量発生します。
また、夜の公園は人目が少なく、不審者が出ることがあります。女性で一人暮らしをする場合は、公園近くの物件は避けましょう。
近くに大きな川がある場所は避ける
近くに大きな川がある場所は、自然災害時に危険度が高くなります。とくに梅雨の大雨や台風の時は、水位が上昇してサイレンが鳴ることがあります。
海に近い下流の場合、地震などによる津波が川を伝って真っ先にくるので、川近くの物件は避けるべきです。
また、川の近くは鳥や虫が多いためゴミを突かれたりお部屋に虫が入ってくるため、生活する上での手間が増えてしまいます。
女性は人通りが多い道で帰れる場所にする
女性の場合は特に、人通りが多い道で帰宅できる物件に絞ってお部屋を探したほうが良いです。
人通りが少なく暗い道しかないお部屋に入居してしまうと、帰宅途中で不審者に付きまとわれたり、最悪の場合は事件に巻き込まれる可能性があります。
お部屋選びで気をつけること
はじめてのお部屋探しで「お部屋」に関する気をつけるべきポイントを、重要度の高い順に紹介しています。お部屋選びの参考にご覧ください。
ワンルームは畳数ではなく平米数で確認する
ワンルームは畳数ではなく平米数(専有面積)で広さを確認しましょう。
和室6畳や洋室8畳などと書かれていると広く感じますが、玄関やキッチンを含めるので、生活スペースの実際の体感は2畳ほど狭いです。
1Kの物件と比較するときに、同じ8畳と記載されていてもワンルームの方が狭いです。
築年数ではなくお部屋の内装と設備で選ぶ
築年数ではなくお部屋の内装と設備で選ぶべきです。築年数が古いお部屋でも、リフォームされていて内装がキレイなお部屋は数多くあります。
リフォーム済みのお部屋であれば、老朽化している箇所を修理していて、キレイなお部屋が多いです。なおかつ、新築や築浅の物件よりも家賃が安いです。
前入居者がいるお部屋が嫌!収入に余裕があるから新しいお部屋が良い!という人でない限り、築年数あまり気にする必要はありません。
隣のお部屋と居室がくっついていない間取りを選ぶ
自分のお部屋と隣のお部屋の間に、クローゼットなどの設備があり、居室がくっついていない間取りを選びましょう。
周りの生活音が聞こえにくく、防音性が高いです。逆に、居室がくっついているお部屋だと、テレビの音など生活音が聞こえてきます。
壁に耳を当てても隣人の生活音が聞こえない部屋にする
お部屋の防音性を確認する1番手っ取り早い方法は、壁に耳を当てて隣人の生活音が聞こえるかを確認することです。
耳を当ててみて、わずかに聞こえる範囲であれば、住んでも気にならないですが、明らかに足音やテレビの音が聞こえた場合は、騒音に悩まされる可能性があります。
内見時に壁に耳を当てて確認することは決して変な行動ではないので、必ず実行しましょう。
お部屋の中でスマホの電波が入るか確認する
電波が弱く室内でスマホを使えないお部屋も存在します。内見時はスマホの電波がきちんと受信できているか確認しましょう。
1ヶ所だけで確認するのではなく、スマホを見ながらお部屋の中を歩き回ってみてください。
1階が飲食店のマンションの2階や3階は避ける
1階が飲食店のマンションの2階や3階は、ゴキブリやハエなど虫が大量発生するので絶対に避けましょう。虫なら駆除できるから平気と思っても、予想以上に大量発生するので、うんざりします。
また、お店の換気扇から出てくる臭いがお部屋や衣類についたり、来店客の話し声などが耳障りになったりと悩みが尽きません。
プロパンガスのお部屋はガス代が高いので避ける
プロパンガスのお部屋はガス代が高いので、都市ガスのお部屋を探しましょう。
東京都内の1ヶ月あたりの平均料金を比較すると、約4,000円ほど差が出ます。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
20㎥使用した場合 | 6,280円 | 10,080円 |
基本料金 | 950円 | 1,574円 |
月額合計 | 7,230円 | 11,654円 |
ベッドを使う人は和室を避ける
ベッドを使う人は、退去時の費用が高くなるので和室を避けるべきです。
基本的に、日常生活で自然にできる傷や汚れは、経年劣化とみなされ修繕費は大家さん負担ですが、畳の場合は、張り替え費用を請求される場合があります。
ベッドを使いたいと考えている人は、フローリングのお部屋を選びましょう。
階段やエレベーター横のお部屋は避ける
階段やエレベーター横のお部屋は、足音がうるさいので避けるべきです。とくに、エレベーターの場合は、機械の作動音や振動や、人の話し声まで響いてくることがあります。
女性はTVインターホンがあるお部屋を選ぶ
女性は、TVインターホンがあるお部屋を選ぶべきです。TVモニターがあれば、玄関に出る前に訪問者の姿を確認できます。
また、受話器を作動させずにモニターで姿だけを確認できるので、怪しいと思ったら居留守を使って自衛できます。
オートロックは防犯性が高いとは限らない
セキュリティが高いお部屋が良いから、オートロック付きにしたいと考える人が多いですが、オートロックは防犯性が高いとは限りません。
扉の上部にあるセンサーに紙をかざすと解錠出来たり、ほかの住人が鍵を開けたタイミングで一緒に侵入したりと、実は落とし穴が多いです。
エアコンの型番や年数が古いものは消費電力が高くなるので避ける
エアコンの型番や年式が古いタイプのものを使い続けると、消費電力が高くなります。エアコンの側面か下に貼り付けられている、型番や年式などのシールを確認しましょう。
エアコンの寿命は約10年ほどと言われているので、製造年から5年未満を目安にしてください。
エアコンがあまりにも古いタイプだった場合は、不動産屋に相談すれば付け替えてもらえる場合があるので、1度聞いてみるのも手です。
ブレーカーの電圧は30アンペア以上か確認する
一人暮らしの場合の目安は30アンペアです。20アンペアに設定されている物件もあるため、内見時に必ずブレーカーの電圧を確認しておきましょう。
あまり電化製品を使用しない方であれば20アンペアでも問題ありませんが、長く住むことを考えると30アンペアの物件をおすすめします。
ベランダに非常用はしごのあるお部屋を避ける
ベランダに非常用はしごのあるお部屋は避けるべきです。
ベランダに非常用のはしごやハッチがあり、洗濯物を干せない、実際のベランダのスペースが半分もないなど不便が生じます。
また、定期的に業者が非常設備を確認しに来るので、ベランダやお部屋の中に業者が出入りする場合があります。
荷物が多い人は押入れがあるお部屋を選ぶ
荷物が多い人は、クローゼットではなく押入れがあるお部屋を選びましょう。押入れは奥行が広く、荷物をたくさん片づけられるメリットがあります。
押入れは、和室もしくは和室をリフォームしたお部屋についていることが多いので、築年数が古めの物件で探せます。
ベランダに鳥のフンが落ちてないか確認する
内見時に、必ずベランダに出て取りのフンが無いか確認してください。
もし鳥のフンがあれば、入居してからも定期的に鳩やカラスなどの鳥がベランダに来る可能性があるので、ベランダに洗濯物を干せません。
また、鳥のフンの掃除は入居者がしなければいけないので、掃除の手間が増えます。放置してしまうと、こべりついたフンの清掃費として退去費が増える可能性があります。
洗濯物を外に干したい人は南か東向きのお部屋を選ぶ
洗濯物を外に干したい人は、南向きか東向きのお部屋を選ぶべきです。
南向きのお部屋は、1日中日当たりがよく洗濯物がよく乾きます。東向きのお部屋は、朝日が入るので午前中の日当たりが良いです。
ただし、周辺環境によっては日当たりが良い方角でも、全然お部屋の中に日光が入ってこない場合があるので、必ず日中に内見して日当たりの良さを確認しましょう。
フリーレント物件は周辺の家賃相場と比較する
フリーレントは、大家さんが決めた一定期間の家賃がタダになる物件ですが、あらかじめ家賃が高く設定されていることがあります。
「フリーレントだからお得!」と飛びつくのではなく、周辺の家賃相場と比較して、本当に相場通りの家賃でお得なのか確認すべきです。
水回りで気をつけること
はじめてのお部屋探しで「水回り」に関する気をつけるべきポイントを、重要度の高い順に紹介しています。お部屋選びの参考にご覧ください。
シャワーの水圧が適切か確認する
内見時に水を出して良い物件であれば、シャワーの水圧が自分好みか確認しましょう。
確認をしないまま入居すると、水圧が弱くて思うように髪や身体を洗い流せなかったり、水圧が強すぎると痛く感じたりと、リラックスして入浴できません。
トイレの水位が適量か確認する
内見時は必ずトイレの水位をチェックしておきましょう。トイレに溜まっている水が多すぎると水が跳ねやすくなり、少なすぎると匂いが気になります。
加えて、トイレタンクの中も確認することで、しっかり清掃されているかのチェックが可能です。
シンクが狭くないか確認する
料理を頻繁にする方はシンクの大きさにも着目しましょう。シンクが狭いとフライパンや食器が洗いづらく洗い物に時間がかかってしまいます。
内見をする際に、洗い物をする想像をしてみてシンクの大きさに問題がないか確認しておきましょう。
契約すべきでない物件
はじめてのお部屋探しで契約すべきではない物件を紹介しています。お部屋選びの参考にご覧ください。
定期借家
気になったお部屋が定期借家の場合は、契約期間満了後の更新ができないのでやめるべきです。
定期借家のお部屋は、あらかじめ決められた契約期間しかお部屋を借りれないため、契約期間満了とともに退去しなければいけません。
契約期間は大家さんによりますが、1年~2年と短い場合がほとんどです。
事故物件
事故物件は、物件情報に「告知事項あり」や「心理的瑕疵あり」と記載されています。
また、周辺の家賃相場より極端に家賃が安くなっているお部屋も、過去に人が亡くなっているなど事故物件の可能性が高いです。
家賃が半額以下だと飛びついても、過去に殺人が起きていたり、孤独死による腐乱死体が放置されていたなどの理由があるので、少しでも疑問に感じたら不動産屋に確認しましょう。
より自分の理想に近いお部屋を探す方法
お部屋選びのコツを30個紹介してきましたが、すべての条件をクリアするお部屋は、なかなかありません。見つかっても、家賃がかなり高いことが多いです。
少しでも自分の理想に近いお部屋を探すために、エリアの絞り方、お部屋の条件の絞り方、良い不動産屋の選び方、内見時のお部屋の確認の仕方を紹介するので、参考にしてください。
住むエリアの絞り方
住むエリアの絞り方はそれぞれですが、おおまかに以下の条件で絞りましょう。
・家賃相場の低さ
・主要駅への出やすさ
・治安の良さ
学校や職場までの移動のしやすさや、主要駅への出やすさを優先する人は、複数路線が使える高田馬場や赤羽がおすすめです。
家賃相場の低さを優先したい人は、練馬や江古田、亀有など都心から少し離れたエリアがおすすめです。
治安の良さを重視する人は、犯罪件数の少ない護国寺や茗荷谷、江戸川橋がおすすめです。
お部屋の条件の絞り方
あれもこれもと条件を欲張ると、不動産屋に行っても紹介してもらえるお部屋がありません。
自分が気になる条件を紙に書き出し、妥協できるかできないかに分けましょう。
・駅徒歩
・築年数
・防音性
・お部屋の広さ
・バス、トイレ別
・IHコンロ
・浴室洗濯機置き場
・浴室乾燥機付き
・オートロック付き など
妥協できない条件が出そろったら、その中でも優先順位をつけてください。本当に譲れない条件のみでお部屋を探し、選択肢の幅を広げることにより、より自分の理想に近いお部屋が探せます。
良い不動産屋の選び方
お部屋探しから、契約、入居後のサポートまで関わってくるので、自分と相性が良いか必ず確認しましょう。
親身になって対応してもらうためにも、良い不動産屋か見極めましょう。下記に当てはまる不動産屋は、良い不動産屋の可能性が高いです。
・来店を急かしてこない
・お部屋の良い部分も悪い部分も正直に話してくれる
・ゴリゴリの営業をしてこない
・スタッフの身だしなみに清潔感がある
少しでも嫌だと思ったら、担当スタッフを変えてもらうようお願いするか、別の不動産屋でお部屋を探しましょう。
基本的に不動産屋は、業者専用サイトからお部屋を紹介するので、その不動産屋独自の物件出ない限り、どの不動産屋でも同じお部屋を紹介してもらえます。
内見時のお部屋の確認ポイント
内見時に最低これだけは確認しておくべきポイントを紹介します。
・窓やドア枠のカビや結露の跡がないか
・風呂、トイレの広さが自分に合うか
・収納スペースは十分にあるか
・コンセントの位置は使いやすいか
・スマホの電波が入るかどうか
・日当たりの良さは良いか
・共有部分がきちんと管理されているか
上記の項目をしっかり確認するためには、内見時間は1件あたり1~1.5時間は確保しておくべきです。
内見時間が短いと、お部屋の状況を細かく確認できず、住んでから後悔する可能性が高くなります。
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