荒川区は子育てするのに適している区なの？という疑問を解決するために、区の子育て支援制度や、待機児童の現状を徹底解説しました！
荒川区は繁華街と住宅街の入り混じった地域で、治安が悪いのはごく一部のエリアだけです。
区の取り組みや治安に加え、買い物環境が充実しているかどうか、ファミリー向け物件の家賃相場が高いか安いかなども合わせてを説明していますので、参考にしてください！
荒川区は子育て環境としては可もなく不可もなく
荒川区は、子育てする環境としては「可もなく不可もない」といったレベルの区です。
待機児童を減らすために保育園を増やしたり、独自の助成制度に取り組んだりしていますが、家賃相場がやや高く、子どもを連れて遊びに行けるレジャー施設が少ないのが気になります。
| 子育ておすすめ度 | |
|---|---|
 |
|
| 子育て支援の多さ |  |
| 治安の良さ | |
| 買い物のしやすさ | |
| ファミリー向けの家賃相場 |  |
荒川区の治安や買い物のしやすさ、ファミリー向け物件の家賃相場について解説します。区の取り組んでいる子育て支援については、のちほど別に紹介します。
荒川区の治安は23区中7位
荒川区の治安は23区中7位で、一部のエリアを除けば治安が良いです。
下記の数値は、平成30年度の警視庁の犯罪データと住民基本台帳をもとに、犯罪発生率を計算したものです。23区全体の発生率より低いことが分かります。
| 治安の良さ | 犯罪率(23区の平均) |
|---|---|
| 7位/23区 | 0.65%(0.84%) |
荒川区のなかで治安が悪いのは、西日暮里にある繁華街です。子どもの安全のために、物件選びの際は候補から外しましょう。
近年、荒川区は「治安ナンバーワン都市」をスローガンに治安の改善に取り組んでいます。地域のパトロールを強化したり、無料で防犯ブザーを配布したりしています。
買い物のしやすさ
荒川区のほとんどの地域にはスーパーや個人商店などがちゃんとあるので、ふだんの買い物には困りません。
ただし、ショッピングセンターなどの大型の施設は少ないです。休日に家族でショッピングに行く際は、ほかの区へ行くことが多いです。
ファミリー向け物件の家賃相場
荒川区のファミリー向けの物件の家賃相場は、ほかの区と比べるとやや高いです。3LDKの物件を借りる場合は、条件をかなりゆるめても16万円ほどはかかります。
| 1LDK | 13.62万円 |
|---|---|
| 2DK | 11.68万円 |
| 2LDK | 16.82万円 |
| 3LDK | 20.15万円 |
荒川区のなかで家賃相場の安い駅は「小台駅」です。2LDKの物件なら11～12万円で借りられます。
反対に、家賃相場がもっとも高いのは「南千住駅」で、2LDKが19～20万円ほどします。繁華街があるので人気があるからです。
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荒川区の子育て支援制度はかなり独自
荒川区の子育て支援は、ほかの区と比べると、かなり独自の色があります。
ふた子や三つ子の家庭を支援する「ツインズサポートサービス」や、24時間いつでも保育士に相談の電話をかけられる「あらかわキッズマザーズコール24」などに取り組んでいます。
・児童育成手当および障害手当
・児童扶養手当
・ひとり親家庭医療費助成
・新生児聴覚検査の公費助成
・出産育児一時金
・入院助産費用助成
・育成医療給付
・乳幼児および子ども医療費助成
・小児慢性特定疾病医療費助成
・先天性代謝異常等検査
・未熟児養育医療給付
・産後支援ボランティア派遣
・ツインズサポート事業(多胎児家庭支援)
・保育ママ事業
・乳幼児ショートステイ事業
・一時保育および緊急一時保育
・病児および病後児保育
・産後支援ボランティア
・託児サポートサービス
・子ども家庭支援センター子育て交流サロン
・ファミリーサポートセンター事業
・アプリ「おでかけParkNavi」の配信
・母親グループミーティング事業
・あらかわキッズマザーズコール24
・私立幼稚園等の園児保護者に対する補助
・多子世帯の区民住宅使用料の減免
・子育て支援カウンセラー
・子育てハッピー講座の開催
・認証保育所等へ通所している方への助成
・ひとり親世帯等民間賃貸住宅入居支援事業
上記の中で、主な子育て支援制度について、詳しく解説していきます。
あらかわキッズ・マザーズコール24
「あらかわキッズ・マザーズコール24」は、妊娠中や育児についての相談に、看護師資格を持った専任スタッフが乗ってくれる、荒川区独自の事業です。
「子どもがなかなか眠ってくれない」といった具体的な内容だけでなく「初めての子育てで不安を感じている」と漠然とした話も親切に聞いてくれます。
24時間365日、年中無休で、フリーダイヤルで利用できるので、荒川区の子育てファミリーにとって心強いサービスです。
ツインズサポート事業(多胎児家庭支援)
ツインズサポート事業とは、ふた子や三つ子などの多胎児を持っている家庭の育児をサポートするために、タクシー代や一時保育の利用料を助成する取り組みです。
助成内容は以下の通りです。
| 助成内容(限度額) | |
|---|---|
| タクシー利用料 | 全額を助成(限度額2万円) |
| 一時保育等利用料 | 半額を助成(限度額2万円) |
上記の「一時保育」に当てはまるのは「ファミリーサポートセンター事業」「一時保育および緊急一時保育」「ショートステイ」「産後支援ボランティア派遣」などの事業です。
対象になるのは、4月1日時点で2歳児までのお子さんです。4月2日以降に産まれた赤ちゃんは限度額に変更があるので、区役所に確認してください。
アプリ「おでかけParkNavi」の配信
荒川区はスマートフォンアプリ「おでかけParkNavi」を無料配信しています。荒川区にある公園などの施設の案内が見れるアプリです。
公園内にある遊具の写真が載っているので、親子でアプリを見て「どこに行く？」と相談できます。写真には「らくだ公園」や「ひこうき公園」など子どもが覚えやすい愛称がついています。
記載されている住所をタップすることで、地図アプリで位置を表示できます。GPS機能を使って、現在地からの行き方も調べられます。
私立幼稚園等の園児保護者に対する補助
荒川区では、私立幼稚園を利用する区民に対して補助金を交付しています。教育費を抑えたいファミリーにとって嬉しい取り組みです。
私立幼稚園への入園料を7万円補助してもらえるほか、保育料の助成金も受けられます。保育料の助成金額は家庭の経済状況によって変わるので、詳細は区役所に問い合わせてください。
支払いは年間3回に分けられ、10月、1月、3月のそれぞれ下旬です。
ひとり親世帯等民間賃貸住宅入居支援事業
荒川区は、母子家庭や父子家庭といった「ひとり親世帯」が民間の賃貸物件を借りる際に、家賃保証会社の利用料を助成してくれます。
対象になるのは、賃貸契約に必要な保証人が見つからないひとり親の家庭です。助成金の額は下記の通りです。
| 助成金 | |
|---|---|
| 家賃保証会社への初回保証料 | 限度額5万円 |
| 緊急連絡先引受契約の契約料 | 初回保証料と合わせて限度額5万円 |
| 2年目以降の更新保証料 | 限度額5万円 |
また、利用できる保証会社は、区と協定を結んでいる以下の企業に限られます。物件によって利用できる保証会社が決まっているため、希望すれば必ず助成金を受けられるわけではありません。
・株式会社Casa
・日本セーフティー株式会社
・フォーシーズ株式会社
・株式会社インサイト
荒川区の待機児童数は少ないほう
荒川区の待機児童は、平成31年4月時点で45人で、23区全体で比べると少ないほうです。
平成29年4月には181人もの待機児童がいましたが、新しい私立幼稚園をつくることを推進し、受け入れ定員の拡大したことで、改善に成功しました。
さらに、令和元年7月に1件、令和2年4月に2件の保育園を新設する予定となっていて、待機児童問題はより解消されそうです。
子育てにおすすめなレジャー施設
荒川区にあるファミリー向けのレジャー施設を5つピックアップしました。令和元年時点だと「あらかわ遊園」はリニューアルのため休園しているため、そのほかの施設を紹介しています。
ゆいの森あらかわ
「ゆいの森あらかわ」は、2017年にオープンした児童館と図書館、そしてカフェが一体になった複合施設です。公立の図書館なので入館料はかかりません。
都電荒川線の「荒川二丁目駅」の近くにある5階建ての大きなビルで、各階に工夫が凝らしてあり、図書館といえど「本」以外の部分でも楽しめます。
すべり台などの遊具のある「遊びラウンジ」や、ものづくりのワークショップが楽しめる「体験エリア」があり、さまざまな「学び」の形を提供しています。
また、館内には有料のカフェもあります。情報交換の場所として利用するお母さんも多いです。
荒川自然公園
荒川自然公園は、町屋駅にある大きな公園です。アスレチックのある広場のほかに、野球場やテニスコートなどもあるので、多少子どもが大きくなってからでも連れていけます。
自転車や一輪車の貸し出しをやっているため、小学生の子どものいる家庭は、乗り方を教える環境として最適です。
また、夏季には水遊びができる「わいわいプール」やカブトムシを見れる「昆虫園」などがオープンします。1日中いても遊び続けられる公園です。
都立汐入公園
都立汐入公園は、南千住駅の東側にある、多種多様な広場が集まっている公園です。
主なものでも展望広場、ふれあい広場、ピクニック広場、多目的広場があります。広々とした緑地で、子どもたちが目いっぱい遊べます。
テニスコートや野外ステージ、アスレチック広場、噴水、日時計などがあり、落ち着いた施設なので、大人にも人気があります。テントやシートを持っていく人もいます。
都電おもいで広場
都電おもいで広場は、都電荒川線の「荒川車庫前駅」にある、むかしの都電が展示されている広場です。入場料は無料です。
停留所をイメージしたスペースに、いまでは使われていない車両が2両、展示されています。列車のなかに入れるだけでなく、運転席にも座れるので、電車好きの子どもがとても喜びます。
プラレールが走るカフェ「子鉄」
出典：ママの求人
「子鉄」は、荒川遊園地前駅から歩いて1分の位置にある、店内にプラレールが走っているカフェです。電車好きの子どもがいる家庭におすすめです。
1階にはキッズスペースがあるので、歳の差のある兄弟や姉妹がいる家庭でも安心して利用できます。
店内2階にはゲームセンターに置いてある「電車でGO」が設置されていて、電車の運転を体験シミュレーションできます。
荒川区で子育てにおすすめの駅3選
葛飾区のなかで、とくに子育てにおすすめの駅を3つ、ご紹介します。葛飾区に住もうと考えている子育てファミリーは、是非、参考にしてください。
南千住駅
南千住駅は、再開発が進んでおり、荒川区のなかでもっとも便利な街です。ショッピングセンターやホームセンターなどの商業施設が充実していて、買い物に困ることはありません。
また、近くを流れる隅田川沿いに都立汐入公園があるため、子どもを連れて遊びに出かけやすいのも大きなメリットです。
ただし、駅の南側は治安が悪いです。物件を探す際は、北側のエリアを優先的に検討すべきでしょう。
三ノ輪駅
三ノ輪駅は、治安がとても良く、家賃相場が近隣より安いことが魅力的な街です。ファミリー向けの2LDKや3LDKは、15～16万円で借りられます。
駅から歩いて5分以内にスーパーが5件あり、買い物環境はかなり整っています。
東京メトロ日比谷線が使え、上野駅まで4分、秋葉原駅まで9分で行けるアクセスの良さも人気があります。
町屋駅
町屋駅は、東京メトロ千代田線・京成本線・都電荒川線の3つの路線が使える、アクセス面で優れた街です。
上野駅まで9分、秋葉原駅まで12分、スカイツリーのある押上駅まで20分で行けます。通勤にとても便利です。
また、家賃相場がかなり安く、2LDKなら13万円、3LDKは15万円ほどで借りられます。
当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます！
さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。
家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。
