最終更新:2021年1月14日

同棲カップルや夫婦などの二人暮らしの生活費について解説しています!
一人暮らしと二人暮らしの生活費比較や、10代・20代・30代の年代別の生活費例を紹介します!
食費や光熱費など何にいくら使っているのか、参考にしてください。生活費の分担方法や計算ツールもあります。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
チャット不動産イエプラ メディア事業部
ファイナンシャル・プランナー
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
二人暮らしの生活費は平均約22万円
総務省統計局が2020年に発表した家計調査報告(2人以上の世帯)を参考にすると、二人暮らしの生活費は約22万円です。
しかし、生活費は住んでいる場所や生活スタイル、年代によって大きく変化します。以下の二人暮らしにかかる生活費の内訳を参考程度に確認してください。
二人暮らし | 一人あたり | |
---|---|---|
家賃 | 約10~15万円 | 約5~7.5万円 |
食費 | 約3~5万円 | 約1.5~2.5万円 |
水道光熱費 | 約2~2.5万円 | 約1.5~3万円 |
交際費/娯楽費 | 約3~6万円 | 約1.5~3万円 |
ネット/スマホ代 | 約2万円程度 | 約1万円 |
その他(衣類/日用品) | 約2~3万円 | 約1~1.5万円 |
合計 | 約22~33万円 | 約11~16.5万円 |
まずは、それぞれの生活費の項目について詳しく解説していきます。後ほど、年代別の生活費の実例も紹介するので、参考にしてください。
家賃
二人暮らしの家賃は、生活費の中で最も高い割合を占める費用です。一度決まると退去するまで基本的に変わらない固定費です。
家賃は収入の3分の1くらいが理想と言われていますが、2人の収入の4分の1くらいに抑えると、家計に余裕が出ます。
食費
食費は人によって差が出やすい費用です。毎日自炊する二人暮らしと外食が多い二人暮らしでは、2~3万円の差がつくこともあります。
水道光熱費
水道光熱費は、水道代・電気代・ガス代を合わせた費用のことです。
水道代が約5千円、ガス代が約5千円、電気代が約1万円です。電気代は季節によって変わりますが、節約しやすい項目です。
電力自由化により電気代の安い会社が選べる
2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました!
電力会社によって、料金プランや割引キャンペーンがことなります。自分のライフスタイルに合った新電力に乗り換えるべきです。
二人暮らしの電力使用量では、月2,000円ほど節約になり年間25,000円以上お得になることがあります。
以下の記事では、新電力会社のおすすめランキングをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
娯楽費
娯楽費は、2人が出かけたときの出費やコンビニでの買い物、趣味に使ったお金などが含まれます。きちんと予算の上限を決めておかないと、無制限に使ってしまいがちなので要注意です。
ネット/スマホ代
スマホ代は、毎月払わないといけない固定費ですが、プランによっては料金が下がるものがあります。逆に、アプリの課金などで料金が跳ね上がってしまうこともあります。
インターネット代は、インターネット無料の物件に住んでいる場合、かなり安く抑えられます。
生活費を抑えるなら家賃が安いお部屋を探すべき
生活費を抑えるなら、毎月決まって支払う必要がある家賃を安く済ませるべきです。一度安いお部屋に住んでしまえば、節約を意識しなくても出費を抑えられます。
日々の出費を抑える節約は、人によっては苦痛に感じたり、うまくいかなかったりすることが多いので、固定費である家賃を安く済ませて、快適な生活を送るのがおすすめです。
二人暮らし向けで安めのお部屋を探すなら
二人暮らし向けの、家賃が安くて質が良い物件を探すには、チャット不動産「イエプラ」がおすすめです!
イエプラは、SUUMOやHOME’Sに載っていない未公開物件を紹介してくれるので、物件の選択肢が広く、快適な二人暮らしが送れるお部屋を選べます!
また、プロのスタッフが深夜0時までチャットやLINEで対応しているので、寝る前のちょっとした時間であっても、家賃や間取り、買い物環境などについて相談できます!
年代別の生活費の目安【2人分】
二人暮らしでかかる生活費の目安を、年代別で紹介します。年齢が上がると収入も増える傾向にあり、収入と比例して生活費の額も上がっていくようです。
特に30代での二人暮らしは、収入に余裕があるので、10代と比べると10万円以上も生活費が高くなっています。
10代 | 約220,000円 |
---|---|
20代 | 約270,000円 |
30代 | 約330,000円 |
以下の項目で、それぞれの年代ごとに生活費目安の内訳を解説します。紹介する生活費は、全て2人分の費用を合計した金額です。
【10代】収入が少ない二人暮らしの生活費
若いころは、半同棲から同棲に発展することが多く、元々一人暮らししていた2人が一緒に住み始めると、一人暮らししていた頃より余裕が出るケースが多いです。
10代の二人暮らしの生活費モデルと内訳
家賃 | 80,000円 |
---|---|
食費(外食費含む) | 34,500円 |
水道代 | 3,500円 |
電気代 | 4,000円 |
ガス代 | 4,000円 |
交際費・娯楽費 | 30,000円 |
通信費 | 24,000円 |
その他 (雑費・日用品費など) |
20,000円 |
貯金 | 20,000円 |
合計 | 約220,000円 |
上記は、家賃8万円での二人暮らしの生活費モデルです。2人合わせて約220,000円の収入や仕送りがあれば、余裕を持って遊んだりできます。
ただ、学生同士の二人暮らしの場合、学生生活の中で節約するのは大変なので、生活費に困らないためには家賃を抑えたお部屋に住むべきです。
家賃が10万円を越えるお部屋で二人暮らしを始めてしまうと、生活費が圧迫されて、余裕のある生活を送りづらくなります。
また、雑貨や日用品を購入する費用にあまり余裕がありません。通院など、定期的に支払いが発生する人は「その他」の費用を1万円ほど高くしましょう。
【20代】結婚を意識した二人暮らしの生活費
20代も、10代と同じく半同棲から二人暮らしに発展することが多いですが、10代の頃と比べて20代のほうが生活費の金額がかなり高くなります。
結婚を意識するなら極力節約して将来のために貯金するべきですが、20代カップルの多くは同棲生活に慣れておらず、貯金にまで手が回らない場合が多いです。
20代の二人暮らしの生活費モデルと内訳
家賃 | 100,000円 |
---|---|
食費(外食費含む) | 40,000円 |
水道代 | 4,000円 |
電気代 | 3,000円 |
ガス代 | 4,000円 |
交際費・娯楽費 | 35,000円 |
通信費 | 24,000円 |
その他 (雑費・日用品費など) |
20,000円 |
貯金 | 20,000円 |
生命保険料 | 20,000円 |
合計 | 約270,000円 |
上記は、家賃10万円での二人暮らしの生活費モデルです。2人合わせた手取り収入は、最低限270,000円は必要です。
二人暮らしを始めたばかりの頃は、家事に慣れていないのでついつい外食したり、節約の知恵が無いので無駄なお金を使ってしまいやすいです。
食費は1人25,000円で計算していますが、自炊に慣れれば1人2万円以内に抑えることもできます。
20代になると将来のことを考えて、貯金や生命保険料にお金を回す人が増えてきます。
【30代】子どもを意識した二人暮らしの生活費
30代になると、結婚を強烈に意識しはじめるか、すでに結婚しているケースが多いです。20代よりも収入が高くなるので、その分生活費も高くなります。
ただ、子どもが生まれることを考えると、収入の全てを2人の生活費として使うのはおすすめしません。余裕のある金額で生活費を支払ったうえで、将来的な養育費のために貯金するべきです。
30代の二人暮らしの生活費モデルと内訳
家賃 | 120,000円 |
---|---|
食費(外食費含む) | 60,000円 |
水道代 | 4,000円 |
電気代 | 3,000円 |
ガス代 | 5,000円 |
交際費・娯楽費 | 34,000円 |
通信費 | 24,000円 |
その他 (雑費・日用品費など) |
30,000円 |
貯金 | 30,000円 |
生命保険料 | 20,000円 |
合計 | 約330,000円 |
30代で上記のような生活費を支払って生活するなら、2人合わせた手取りは約330,000円は必要です。残った金額は貯金しましょう。
子どもが生まれても引っ越さないと考えると、居室が2部屋ある2DKや2LDKのお部屋に住むのが理想です。3部屋以上あるお部屋でも良いですが、家賃が高くなってしまいます。
上記の目安では、特に食費にゆとりを持って計算しています。10代~20代なら食事を抜いたり極端に節約した料理でも良いかもしれませんが、30代に入ると健康に気を使った食生活を送るべきです。
また、会社での付き合いや飲み会などが増える年齢でもあるので、交際費も高く設定しています。個人事業主などで付き合いがあまりないなら、貯金に回しましょう。
生活費がいくらかかるか計算してみよう
二人暮らしを始める前に、生活費がどれくらいになるか計算できるツールを用意しました。上記の生活費例を元に、自分たちに必要になりそうな費用を記載してみてください。
元々記載されている数字は、20代の場合の目安の数字です。緑の枠に2人の合計手取り額を記載すれば、手取りから生活費を差し引いていくら残るのかも分かります。
生活費を引いても余裕があるなら、貯金したり娯楽費に回したりしましょう。生活費を引くとマイナスになってしまうなら、どこかの項目を節約する必要があります。
1ヶ月の手取り | 円 |
家賃 (管理費・駐車場代含む) |
円 |
食費 | 円 |
水道代(1ヶ月分) | 円 |
電気代 | 円 |
ガス代 | 円 |
通信費 (スマホ代・ネット代) |
円 |
飲み会代・デート代 | 円 |
趣味・娯楽費 | 円 |
日用品・消耗品購入費 |
円 |
1ヶ月の生活費 | 円 |
手取り-生活費 | 円 |
生活費の分担方法はおおまかに4パターン
実際に二人暮らししている人のほとんどが、以下の4パターンのどれかの分担方法で生活費を支払っています。
それぞれの支払い方法がおすすめのカップルの特徴と、実際にそれぞれの支払い方法で生活費を支払っている人の感想も合わせて詳しく解説します。
①全ての費用を折半する
②どちらかが多く支払う
③どちらかが全額支払う
④共通の費用のみ分割して支払う
①全ての費用を折半する
全ての支出を計算して、完全に半分ずつ支払う方法です。支払う金額が全く同じなので、収入額が同じくらいのカップルにおすすめです。
反対に、収入額が大きく偏っているカップルでは収入に対する支払額の割合が全く違ってしまうのでおすすめしません。
また、生活費を細かく計算する必要があるので、収支の管理が苦手な初心者カップルにはおすすめできない分担方法です。
②どちらかが多く支払う
社会人と学生の二人暮らしなど、収入額が大きく偏っているカップルにおすすめの方法です。
収入が少ない人は、収入が多い人に頼りきるのではなく、自分で稼いだお金を貯金に回したりしてサポートしましょう。
③どちらかが全額支払う
生活費の支払い金額で分けるのではなく、生活費を支払う担当と貯金する担当に分ける方法です。どちらか1人分の収入で、2人分の生活費を賄えるカップルに適しています。
計算がラクで分担しやすい方法ですが、収入の差によって不満が出やすい方法でもあります。お金にあまり執着が無く、穏便に支払いたいという性格の人に向いています。
④共通の費用のみ分割して支払う
家賃やインターネット料金、水道光熱費など、2人で共通して使用している物の費用のみ分割する方法です。2人とも忙しく、一緒に食事したり出かけにくい2人におすすめです。
共通の費用は月によってあまり値段が変わらない傾向にあるので、毎月支払う金額がある程度決まっていて、計算しやすいです。
二人暮らしにおすすめの節約方法
二人暮らし生活の中で、簡単に取り入れられるおすすめの節約方法を紹介します。それぞれの節約方法を実践している人の意見も合わせて紹介します。
①冷暖房使用中は同じ部屋で過ごす
②彼氏がいる日にまとめ買い
③なるべく家電の電源を落とす
④デートはお金をかけずに楽しむ
①冷暖房使用中は同じ部屋で過ごす
夏場は冷房、冬場は暖房の使用頻度が増えますが、使うときはなるべく同じ部屋で過ごすようにしましょう。
それぞれが別々の部屋で冷暖房を使っていると、冷暖房の効率が悪いうえに、余分な費用がかかります。
②彼氏がいる日にまとめ買い
1週間に一度、2人で食材をまとめ買いすると、効率よく買い物できます。
また、食材を買うときは安いもの・旬のものを買って、食材に合わせて献立を決めると、食材を余らせることなく使い切りやすいです。
まとめ買いは荷物が多くなり、女性1人だと重くて大変なので、彼氏に手伝ってもらうと良いです。
③なるべく家電の電源を落とす
テレビ・電子レンジ・洗濯機など、2人が使わない時間帯がある家電は、電源を抜いておくと節約になります。
ただ、冷蔵庫の電源は抜かないようにしましょう。食材が腐ったり氷が解けてしまいます。
④デートはお金をかけずに楽しむ
デートのために外出すると、施設の利用費や交通費などでかなりお金がかかります。
家で映画を観たり一緒にゲームしたりして楽しむデートがおすすめですが、外に出て2人の時間を楽しみたい場合はウィンドウショッピングがおすすめです。
まとまったお金が入ったときのために、何を買うのか相談しながら歩くと良いです。
家賃は2人の合計手取りの25%未満が理想
二人暮らしをするお部屋の家賃は、手取りの合計の25%未満に抑えるのが理想です。一人暮らしとは違って、二人暮らしでは、結婚費用や養育費など将来を見据えてお金をやりくりする必要があるからです。
結婚後も子どもを産まず、ずっと共働きをするのであれば30%でも生活できますが、保険の意味も込めて25%未満の家賃帯で生活することをおすすめします。
手取り(2人分の合計) | 適正家賃 |
---|---|
30万円 | 6~7万円 |
35万円 | 7~8万円 |
40万円 | 8~9万円 |
45万円 | 9~10万円 |
50万円 | 10~11万円 |
55万円 | 11~12万円 |
60万円 | 12~13万円 |
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