最終更新:2021年3月5日

同棲の毎月の生活費はいくら?一人暮らしと比べると一人当たりの負担額はどのくらい?という疑問を解決します。
同棲の理想的な支出割合や、同棲カップル100組に聞いた生活費例を3パターン紹介します!
家賃や食費、光熱費などのお金の分担方法や節約方法はもちろん、生活費シミュレーションツールもあるので活用してください。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
チャット不動産イエプラ メディア事業部
ファイナンシャル・プランナー
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
同棲でかかる生活費の項目一覧
総務省統計局が2020年に発表した家計調査報告(2人以上の世帯)を参考にすると、同棲カップルの生活費は約22万円~33万円です。
以下の内訳は、同棲にかかる生活費と一人あたりが負担する金額の目安です。ただし、生活費は住んでいる場所や生活スタイルによって変わるので、参考程度に確認してください。
同棲 | 一人あたり | |
---|---|---|
家賃 | 約10~15万円 | 約5~7.5万円 |
食費 | 約3~5万円 | 約1.5~2.5万円 |
水道光熱費 | 約2~2.5万円 | 約1.5~3万円 |
交際費/娯楽費 | 約3~6万円 | 約1.5~3万円 |
スマホ/ネット代 | 約2万円程度 | 約1万円 |
その他(衣類/日用品) | 約2~3万円 | 約1~1.5万円 |
合計 | 約22~33万円 | 約11~16.5万円 |
まずは、それぞれの生活費の項目について詳しく解説していきます。後ほど、カップルごとの生活費の実例も紹介するので、参考にしてください。
家賃
同棲カップルの家賃は生活費の中で最も高い割合を占める費用で、一度決まると退去するまで基本的に変わらない固定費です。
家賃は収入の3分の1くらいが理想と言われていますが、2人の収入の4分の1くらいに抑えると、家計に余裕が出ます。
食費
食費は、カップルによって差が出やすい費用です。毎日自炊するカップルと外食が多いカップルでは、2~3万円の差がつくこともあります。
水道光熱費
水道光熱費は、水道代・電気代・ガス代を合わせた費用のことです。
水道代が約5千円、ガス代が約5千円、電気代が約1万円です。電気代は季節によって変わりますが、節約しやすい項目です。
電力自由化により電気代の安い会社が選べる
2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました!
電力会社によって、料金プランや割引キャンペーンがことなります。自分のライフスタイルに合った新電力に乗り換えるべきです。
二人暮らしの電力使用量では、月2,000円ほど節約になり年間25,000円以上お得になることがあります。
以下の記事では、新電力会社のおすすめランキングをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
娯楽費
娯楽費は、2人が出かけたときの出費やコンビニでの買い物、趣味に使ったお金などが含まれます。きちんと予算の上限を決めておかないと、無制限に使ってしまいがちなので要注意です。
スマホ/ネット代
スマホ代は、現代の生活では欠かせない固定費です。ドコモやauなどの大手キャリアの場合、1人当たり毎月約1万円かかってしまいます。
また、ネットを家に引いている場合は毎月4~5千円必要になります。
ネット代を節約するなら光回線サービスを見直すべき
ネット代を節約するために、スマホのキャリアなど自分に合わせた光回線を選ぶべきです。自分に合っていない光回線は、逆に損をすることになります。
スマホのキャリアに合った光回線を選ぶとセット割が適用され、スマホ1台につき毎月最大1000円も割引されます。
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お得に使えるおすすめの光回線については、私たちの運営している別のサイトで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
同棲は一人暮らしより生活費が安くなる
同棲生活のメリットは一人暮らしと比べて、生活費が安くなることです。二人分の生活費を折半できるからです。
以下は、一人暮らしと同棲でかかる生活費(家賃を除く)を比較しています。
内訳 | 一人暮らし | 同棲 |
---|---|---|
食費(外食含む) | 約4万円 | 約5万円 |
水道光熱費 | 約1万円 | 約2万円 |
交際費/娯楽費 | 約4万円 | 約6万円 |
ネット/スマホ代 | 約1万円 | 約2万円 |
日用品・消耗品代 | 約1万円 | 約1.5万円 |
その他雑費 | 約2万円 | 約3万円 |
合計 | 約13万円 | 約19.5万円 |
同棲でかかる生活費(家賃を除く)は約19.5万円です。生活費を折半すれば、一人当たり約9.75万円なので、一人暮らしの約13万円より約3.25万円安くなります。
大手住宅情報サイトHOME’Sによると、豊島区で1Rや1Kの家賃相場は約9.8万円です。同棲向きの1DKや1LDKは約16.3万円なので、家賃を含めても折半すれば同棲のほうが安いです。
同棲の理想的な支出割合
同棲カップルで二人の月収に対する理想的な支出割合を紹介します。今回は二人の手取り合計額が40万円として計算しています。
生活費は住む場所や生活スタイルによって異なります。以下の支出割合は参考程度に確認してください。
内訳 | 支出割合 | 支出金額 |
---|---|---|
家賃(住宅ローン) | 約30% | 約12万円 |
食費 | 約15% | 約6万円 |
水道光熱費 | 約5% | 約2万円 |
交通費 | 約3% | 約1.2万円 |
通信費 | 約5% | 約2万円 |
趣味・娯楽費 | 約9% | 約3.6万円 |
衣類代 | 約5% | 約2万円 |
日用品・消耗品代 | 約3% | 約1.2万円 |
生命保険料 | 約10% | 約4万円 |
その他雑費 | 約5% | 約2万円 |
貯蓄 | 約10% | 約4万円 |
賃貸物件を借りている場合、家賃は収入の30%以内が理想的です。将来の結婚や出産のために出費を抑えて貯蓄に回しましょう。
生命保険文化センターの調査によると、世帯の年間保険料は「12~24万円未満」が最も多く、二人とも加入していても約4万/年になります。
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カップル別の生活費の実例
以下の項目に当てはまる同棲カップル各20組、計100組に「毎月どれくらいの金額で生活しているか」「1ヶ月にどれくらい貯金をしているか」という質問でアンケートを取ってみました。
カップルのタイプ別平均生活費、貯金方法、同棲前と同棲後でお金の使い方がどう変化したかをまとめたので、自分たちに近いパターンの生活費例を参考にしてみてください。
▼①30代社会人彼氏×20代社会人彼女
▼②社会人の彼氏×フリーターの彼女
▼③新卒社会人の彼氏×大学生の彼女
①30代社会人彼氏×20代社会人彼女
合計 | 326,000円 |
---|---|
家賃 | 150,000円 |
食費 | 50,000円 |
水道光熱費 | 16,000円 |
交際費・娯楽費 | 60,000円 |
ネット/スマホ代 | 20,000円 |
その他 (衣類・日用品など) |
30,000円 |
社会人同士の同棲カップルの生活費は約33万円でした。
どちらも社会人なので、安定した収入があり生活に余裕があるカップルが多かったです。生活費の支払いは完全に折半するか、男性が多めに支払っているかのどちらかに分かれていました。
ただ、年齢的に結婚したいと考えていて、貯金は毎月必ずしているというカップルがほとんどで、交際費や娯楽費を節約している人は毎月10万円ほど貯金しています。
(30代前半/男性)
②社会人の彼氏×フリーターの彼女
合計 | 210,000円 |
---|---|
家賃 | 100,000円 |
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 15,000円 |
交際費・娯楽費 | 25,000円 |
ネット/スマホ代 | 20,000円 |
その他 (衣類・日用品など) |
20,000円 |
彼氏が社会人で、彼女がフリーターの同棲カップルが1ヶ月にかかる生活費は約21万円でした。
社会人とフリーターの同棲の場合、完全折半というケースは少なく、彼氏がほとんどの生活費を払い、彼女は光熱水道費と食費といったように、分担して支払っているケースが多いです。
彼氏のお金の負担割合が大きい分、フリーターの彼女が家事をするカップルが多く、1ヶ月の貯金額は3万円から5万円程度でした。
③新卒社会人の彼氏×大学生の彼女
合計 | 200,000円 |
---|---|
家賃 | 85,000円 |
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 15,000円 |
交際費・娯楽費 | 25,000円 |
ネット/スマホ代 | 15,000円 |
その他 (衣類・日用品など) |
30,000円 |
新卒社会人と学生アルバイトの同棲カップルが月々に支払っている生活費は約20万円でした。お互い収入は少ないですが、社会人の彼氏が少し多めに支払っている場合が多いようです。
新卒社会人は給料が少ないだけでなく、スーツのワイシャツを何枚か買ったりと支出が増えがちなので、無理に貯金しようとせず余裕がある月だけ貯金するカップルがほとんどでした。
生活費を抑えるなら家賃が安いお部屋を探すべき
生活費を抑えるなら、毎月決まって支払う必要がある家賃を安く済ませるべきです。一度安いお部屋に住んでしまえば、節約を意識しなくても出費を抑えられます。
日々の出費を抑える節約は、人によっては苦痛に感じたり、うまくいかなかったりすることが多いので、固定費である家賃を安く済ませて、快適な生活を送るのがおすすめです。
二人暮らし向けで安めのお部屋を探すなら
同棲向けの安くて良いお部屋を探すなら「イエプラ」の利用を検討してみてください。
来店不要なうえ、チャットやLINEで相談するだけで理想のお部屋を探してくれます。
2人だけの空間でゆっくりお部屋を探したい、一緒に不動産屋に行く時間がとりにくいというカップルに特におすすめです。
不動産業者専用のデータベースから物件を探してくれるので、ネット上に無い非公開物件も見つかります。
同棲におすすめの節約方法7選!
実際に同棲しているカップルの意見と一緒に、おすすめの節約方法を紹介していきます。取り入れられそうなものから日々の生活に取り入れてみてください。
2.冷暖房使用中は同じ部屋で過ごす
3.自炊を心がける
4.スーパーの特売日にまとめ買い
5.水道光熱費を見直す
6.格安SIMでスマホ代を抑える
7.デートはお金をかけずに楽しむ
1.共通の財布を作る
2人で同じ金額を入れて、食費や雑費などの費用を支払う財布を作りましょう。一緒に同じ財布を管理することで、月々の収支が見えやすくなり、無駄な出費を減らしやすくなります。
2.冷暖房使用中は同じ部屋で過ごす
夏場は冷房、冬場は暖房の使用頻度が増えますが、使うときはなるべく同じ部屋で過ごすようにしましょう。
それぞれが別々の部屋で冷暖房を使っていると、冷暖房の効率が悪いうえに、余分な費用がかかります。
3.自炊を心がける
生活費の中でも毎月かなりの額がかかってしまう「食費」の支出を自炊で抑えましょう。
毎日しっかり自炊しているカップルは、毎日外食しているカップルと比較して1ヶ月で1~2万円もの差が生まれます。
4.スーパーの特売日にまとめ買い
スーパーの特売日に1週間分の食材をまとめ買いしておくことで、毎日の食費を抑えられます。
楽だからとコンビニを頻繁に利用してしまうと、スーパーよりも多くお金がかかってしまうので、できるだけスーパーまで買い出しに行くように心がけましょう。
(30代前半/女性)
5.水道光熱費を見直す
電気の契約やガス会社を見直すだけでも、年間最大で1万円ほど節約が可能です。
電気のアンペア数は、容量に応じて基本料金が上がっていくので、消費量に対して大きすぎる契約をしている場合は、契約を見直しましょう。
ガス料金はプロパンガスよりも都市ガスのほうが1㎥あたりの料金が約200円ほど安いので、強い理由がない限りは都市ガスに切り替えましょう。
電力会社は2016年4月1日から始まった電力自由化により、自分のライフスタイルに合った会社を選べます!
以下の記事では、新電力会社のおすすめランキングをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
6.格安SIMでスマホ代を抑える
スマホの契約を格安SIMに替えると、月々のスマホ代が2,000円台まで安くなることがあります。
大手の携帯会社の利用料金は6,000円前後なので、格安SIMに切り替えるだけで4,000円ほどの節約になります。
ただ、業者によっては通話できないなど、スマホの機能が制限される場合もあるので、使いたい機能が使える業者を選びましょう。
7.デートはお金をかけずに楽しむ
デートのために外出すると、施設の利用費や交通費などでかなりお金がかかります。
家で映画を観たり一緒にゲームをしたりして楽しむデートがおすすめですが、外に出て2人の時間を楽しみたい場合はウィンドウショッピングがおすすめです。
まとまったお金が入ったときのために、何を買うのか相談しながら歩くと良いです。
生活費シミュレーションツール
生活費がいくらになるのか計算できるツールを作成しました。自分たちの生活費は毎月いくらになるか計算してみてください。
また、項目ごとにいくらほど削れそうか、本当にこの費用は必要なのかなど生活費を見直すためにも使ってください。
1ヶ月の手取り | 円 |
家賃 (管理費・駐車場代含む) |
円 |
食費 | 円 |
水道光熱費 | 円 |
生活用品費 | 円 |
交際費・レジャー費 (娯楽費・お小遣い含む) |
円 |
日用品・消耗品代 | 円 |
衣類・化粧品代 | 円 |
通信費 (スマホ代・ネット代) |
円 |
給食費 | 円 |
子どもの習い事代 | 円 |
保険・医療費 | 円 |
そのほか雑費 (学費含む) |
円 |
1ヶ月の生活費 | 円 |
手取り-生活費 | 円 |
同棲カップルの生活費の分担方法
生活費の分担方法はカップルによって違います。おすすめの分担方法と実際にそれぞれの方法で生活しているカップルの意見、向いているカップルの特徴をまとめました。
自分たちに合っていると思った分担方法を試してみてください。
2.高収入なほうが多めに出す
3.固定費とそれ以外の費用で分ける
1.収入が同じくらいなら完全折半
2人の収入額が同じくらいのカップルなら、家賃や生活費など、あらゆる支出を完全に半分ずつ支払う分担方法が一番もめにくいです。
どちらかの収入が高い場合、負担している金額は同じでも収入に対する割合が偏るので、おすすめできません。
2.高収入なほうが多めに出す
毎月の収入の割合に合わせた額を支払う分担方法で、片方の収入が高いカップルにおすすめです。収入に合わせて金額を決めるので、負担が偏りません。
デメリットは、収入額が変わった際に分担方法を決めなおす必要がある点です。
3.固定費とそれ以外で分担する
支出を細かく管理するのが苦手なカップルにおすすめの分担方法です。家賃やスマホ代などの固定費と、毎月金額が変わる食費や水道光熱費に分けて分担します。
細かい計算が不要なので支払いがラクですが、固定費とそれ以外の費用で金額が偏ってしまうことがあります。
カップルタイプ別おすすめ間取り
同棲の生活費で1番多くかかるのが、家賃です。以下では、カップルのタイプ別に、おすすめの間取りを紹介していきます。
2.社会人×フリーターは1LDK
3.新卒社会人×学生は2DK
4.学生同士・フリーター同士は1K
▶同棲のお部屋にぴったりのインテリアに関する詳しい解説はこちら
1.社会人同士は2LDK
出典:http://myhome.nifty.com
お金にある程度余裕のある社会人同士のカップルには、2LDKがおすすめです。
東京都23区内で2LDKのお部屋の家賃相場は、約18万円です。江東区や豊島区辺りは、平均の家賃相場でお部屋を借りることができます。
社会人同士のカップルは将来結婚を考えているという人が多いです。結婚して子どもができたとき、わざわざ広いお部屋に引っ越すことなくそのまま住むことができます。
2.社会人×フリーターは1LDK
出典:https://www.oneshouse.co.jp
社会人とフリーターのカップルは、1部屋を自由に使える1LDKがおすすめです。
東京都23区内で1LDKのお部屋の家賃相場は約13万円です。台東区や豊島区辺りは、平均の家賃相場でお部屋を借りることができます。
1部屋が自由に使えるので、彼女のバイト時間が不規則でも、彼氏の睡眠を邪魔せずに生活することができます。
3.新卒社会人×学生は2DK
出典:http://map.cyber-estate.jp
新卒社会人と学生のカップルは、部屋を分けられる2DKがおすすめです。
東京都23区内で2DKのお部屋の家賃相場は約10万円です。台東区や世田谷区辺りは、平均の家賃相場でお部屋を借りることができます。
部屋が2部屋あることで、リビングと寝室を分けることができます。また、学生の彼女は試験期間など勉強に集中したいとき、1人で集中できる空間ができるので便利です。
4.学生同士・フリーター同士は1K
出典:https://www.cjs.ne.jp/detail/10557102080022.html
学生同士・フリーター同士のカップルは、家賃を安く抑えられる1Kがおすすめです。
東京都23区内で1Kのお部屋の家賃相場は約8万円です。豊島区や墨田区辺りは、平均の家賃相場でお部屋を借りることができます。
お部屋は狭くなりますが、家賃が抑えられます。お部屋の広さは7.5畳以上であれば、2人で住むのに窮屈にならないです。
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