最終更新:2021年1月6日

線路沿いの賃貸物件は騒音が激しい?という不安を抱えている人向けに、線路沿いの物件が持つメリットとデメリットを徹底解説します!家賃、通勤通学の便利さなどの視点から特徴をまとめ、実際に住んでいる人の体験談などもご紹介します!
線路沿いの賃貸に住む4つのメリット
線路沿いの物件は騒音や振動が酷いため住みにくいという印象が強いですが、一方で、以下のような4つのメリットも持っています。
②家賃が安めに設定されていることが多い
③騒音を気にする住民が少ない
④窓が線路向きなら日当たりが良いことがある
①駅に近いことが多い
線路沿いの物件は、駅の近くにあることが多いです。駅徒歩5分以内の物件も珍しくないので、通勤・通学にとても便利です。
また、駅近くには買い物施設や飲食店が集まっていることが多いため、ふだんの生活に便利という利点もあります。夜中まで開いている店があると、帰宅する際にも明るいので、安心です。

②家賃が安めに設定されていることが多い
線路沿いの物件は、同じ間取りのほかの物件よりも、家賃が安く設定されていることが多いです。騒音問題のために人気が無く、なかなか入居者が決まらないからです。
家賃だけでなく、敷金や礼金といった初期費用も安く設定されていることもあります。

③騒音を気にする住民が少ない
線路沿いの物件には、騒音を気にする住民が少ないです。多くの場合、もともと電車の通る音が気にならない、という人が入居しているからです。
アパートやマンションでの生活に騒音問題はつきものですが、線路沿いの物件だと、自分の立てる音でトラブルになる可能性がかなり下がります。
イヤホンを付けずに音楽を聴いたり、TVを見たりしたい人におすすめです。
ただし、同じように音漏れに無頓着な住民が多くなりやすいともいえるので、隣人の立てる生活音に悩ませれる可能性もあります。内見の際に、どんな音が聞こえるか確認しましょう。

④窓が線路向きなら日当たりが良い
お部屋の窓が線路側に向いている物件は、日当たりが良いことが多いです。当たり前ですが、線路のある空間には、ビルやマンションが建っていないからです。
ただし、窓の向きが北向きの場合は、そもそもの陽ざしがないので、日当たりは悪いです。

線路沿いの賃貸に住む4つのデメリット
線路沿いの物件には、以下のような4つのデメリットがあります。
②電車が通るたびに建物が揺れる
③電車の中から室内が見えることがある
④窓や洗濯物が汚れやすい
騒音問題だけでなく、ほかにもデメリットがあることが分かります。以下では、それぞれの内容について解説し、実際にデメリットを感じたことのある人の体験談を紹介します。
①騒音問題がある
電車が通る音は、当然、線路に近ければ近いほど、うるさいです。二重窓で対策されていても、電車の音が聞こえる物件がほとんどです。
とくに、窓が線路を向いている物件は、騒音は激しいです。少しでも騒音を和らげたいなら、窓が線路とは別の方角を向いているお部屋を選ぶと良いでしょう。
また、ほかの一般的な物件と比べると、住んでいる人も音に無頓着な傾向にあります。木造や鉄骨造の物件だと、かなり生活音が聞こえる危険があります。
線路沿いの賃貸を内見する際は、窓や玄関ドアを締め切った状態で電車の騒音具合を確かめてみましょう。うるさいと感じるなら、住まないほうが良いです。

②電車が通るたびに建物が揺れる
築年数や建物構造、線路までの距離にもよりますが、線路沿いの物件は、電車が通るたびにわずかに揺れることが多いです。
とくに線路から10m以内の場所に建っている木造や軽量鉄骨造のアパートの場合、振動が伝わりやすいです。

③電車の中から室内が見えることがある
窓が線路側に向いている1~2階の物件の場合、電車のなかから、室内の様子や、干している洗濯物が見えてしまうことがあります。
プライベートな空間を覗かれることだけでなく、防犯面でも問題なので、とくに女性は避けたほうが良い部屋です。
男性でも、洗濯物は見えない高さに干したり、ミラーレースカーテンをつけるなどして、対策したほうが良いです。

④窓や洗濯物が汚れやすい
線路沿いの物件は、電車が通るときに上げるホコリや土煙のせいで、窓や洗濯物が汚れやすいというデメリットがあります。
線路までの距離にもよりますが、換気のために窓を開けていると、室内に土煙が入ってくる危険もあります。

線路沿いの物件が向いている人の特徴
線路沿いの賃貸物件に住むのに向いているのは、以下に当てはまる人です。
・騒音や振動よりも家賃の安さが優先
・帰宅が遅く電車が通る時間は外にいる
・窓やカーテンを閉めたままでも困らない
騒音や振動を理解したうえで「とにかく家賃を安く抑えたい」という人が向いています。
ただ、入居前に「騒音や振動は気にならない」と考えてはいても、実際に住んでみるとストレスを感じる人も多いです。
とくに都内の場合は、10分も間隔を開けずに電車が通る路線もあるので、想像している以上の騒音があります。
線路沿いの物件を借りる際には、必ず電車が通っている時間に内見に行き、どのくらいの騒音があるか確認すべきです。
線路沿いでも音が気になりにくいお部屋の3つの特徴
以下のような賃貸のお部屋は、線路沿いでも騒音が気になりにくいです。線路沿いのお部屋を探す際の参考にしてみてください。
②窓やサッシが防音用になっている
③お部屋の階数が5階以上
①建物構造がRC造かSRC造
建物構造が「RC造」か「SRC造」になっている物件は、コンクリートを使用しているため「木造」や「鉄骨造」よりも防音性が優れています。
より防音性が高いのは「SRC造」です。
建物構造ごとの特徴の違いについては、別の記事で詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
②窓やサッシが防音用になっている
ペアガラスや、防音合わせガラスが使われた防音窓、既存の窓の内側にもう1つ窓を設置した防音サッシが使われているお部屋は、普通のお部屋と比べて防音性が高いです。
ただ、防音用の窓やサッシになっていても完全に音を遮断できるわけではなく、あくまで「無いよりマシ」といったレベルの設備です。
必ず、内見をして、どのくらいの防音性があるか確認しましょう。
③お部屋の階数が5階以上
音は距離が離れるほど小さく聞こえるので、高い階のお部屋に住むほど騒音が軽減されます。目安は5階以上です。
ただし、大きなマンションやビルが密集しているエリアだと、音が反響して大きくなってしまう、という意見もあります。お部屋の状況によりけりなので、内見で確認しましょう。
住み始めてからできる騒音対策
住み始めてからでもできる、電車の音を軽減する騒音対策を5つ紹介します。以下の項目で詳しく解説しますが、どの対策をしても完全に音を遮ることはできません。
あくまで、大きすぎる騒音を軽減するための対策として参考にしてみてください。
②防音テープをつける
③線路側の壁に家具を並べる
④普段はテレビをつけておく
⑤耳栓やヘッドホンを着けて寝る
①防音カーテンをつける
防音カーテンは高音を防ぐのに優れているので、レールと車輪が擦れる際の「キーッ」という金属音を防ぎやすいです。
ただ、電車が通過する際の騒音には中低音域の音も含まれているので、防音カーテンだけでは対策しきれません。ガタンゴトンという地鳴りを含む重低音はほとんど防げません。
②防音テープをつける
玄関ドアやサッシのすき間に厚みのある防音テープを貼れば、騒音を少し和らげられます。線路側に向いている玄関ドアやサッシにとくに有効です。
ただ、防音テープは窓やドアの開閉の妨げにもなります。少し力を入れないと開け閉めできないので、人によってはストレスを感じます。
③線路側の壁に家具を並べる
お部屋の線路側が窓ではなく壁なら、線路側の壁に集中して家具を並べると良いです。家具が緩衝材になって、騒音をやわらげられます。
④普段はテレビをつけておく
周りの住人に迷惑にならない程度の音でテレビをつけてみましょう。電車の騒音が無くなるわけではありませんが、騒音よりも気になる内容の音が聞こえることで、騒音が気になりにくいです。
⑤耳栓やヘッドホンを着けて寝る
寝るときに騒音が気になるなら、耳栓やヘッドホンを付けたまま寝ると良いです。ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンならほぼ完全に音を遮断できます。
ただし、耳栓をして寝た場合は、目覚まし時計やアラームの音も聞こえなくなります。ヘッドホンをして、アラームが聞こえるようにセットしておくのが現実的な方法です。
わざわざ不動産屋に行ってお部屋を探そうとしていませんか?
わざわざ不動産屋に行かなくても「イエプラ」なら、ちょっとした空き時間にチャットで希望を伝えるだけでお部屋を探せます!
SUUMOやHOMESに載っていない未公開物件も紹介してくれますし、不動産業者だけが有料で見ることができる更新が早い物件情報サイトからお部屋を探して見つけてくれます!
遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けない人や、不動産屋の営業マンと対面することが苦手な人にもおすすめです!