最終更新:2021年1月21日

RC(鉄筋コンクリート)造はうるさい?静か?木造と比べて防音性ってどうなの?という疑問に答えます!
建物構造ごとの防音性の違いや、実際にRC造に住んでいた人のリアルな感想を紹介します。
更に、賃貸でできる防音方法も紹介するので、できるだけ騒音トラブルを避けたい人はぜひ参考にしてください!
RC造の防音性はやや高い
RC造(鉄筋コンクリート)の防音性は、木造や鉄骨造よりやや高いです。
そもそもRC造とは、筋を組んだ枠の中にコンクリートを流し込んで固めたものを、柱・梁・床・壁に使用している構造のことです。
コンクリートは木よりも厚みと重みがあり、音と振動を遮ります。そのため、防音性に優れています。
建物構造ごとの音の聞こえ方
日本建築学会の発表をもとに、建物構造ごとの音の聞こえ方をまとめました。「遮音等級」の数字が少ないほど、防音性が高いです。
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-35 | - | 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえてこない |
L-40 | SRC造 | 防音性が高く外からの音も軽減されている |
L-45 | - | 子供の泣き声や走り回る音は少し聞こえる |
L-50 | RC造 | 子供の泣き声や走り回る音は聞こえる |
L-55 | - | 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない |
L-60 | 重量鉄骨造 | 足音やドアの開閉音や振動を伴う音が聞こえる |
L-65 | 軽量鉄骨造 | 多少音量が軽減されるが、生活音はほぼ聞こえる |
L-70 | - | L-75よりマシなレベルで大差はあまりない |
L-75 | 木造 | 隣室のテレビや電話の音など生活音がかなり聞こえる |
引用:日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」技報堂出版
防音性が1番高いのはSRC(鉄筋鉄骨コンクリート)造です。主にファミリー向け集合住宅や高層マンションで使われています。
しかし、性能が良い分建築コストが高く、家賃もかなり高いです。収入に余裕がない人はRC造を選びましょう。
RC造に住んだ人の音に関する体験談
実際にRC造の物件に住んだことのある人に、リアルな音の聞こえ方を聞いてみました。




全体的に「木造に比べると音が響かない」という声が多かったです。
しかし、子育て世代が多い物件だと、子供の足音や泣き声が気になってしまうという声が挙がっていました。
どうしても音が気になる人は「ファミリー層は多いか」「今まで騒音クレームはあったか」「周囲に音の出る建物はあるか」の3点を不動産屋に確認した方が良いです。
RC造でも防音性が低いお部屋の特徴
RC造でも、お部屋の間取りや構造によっては防音性が低くなってしまいます。
避けるべき間取りの特徴を以下で紹介するので、騒音を避けたい人は参考にしてください。
壁が石膏ボード
壁の素材に石膏ボードが使われているお部屋は、壁が薄く防音性が低いので注意です。
以下のように、お部屋の間の壁(界壁)が細い線で描かれている場合、石膏ボードの可能性が高いです。
界壁の厚さは、お部屋の間取り図だと分かりません。不動産屋に行って、フロア全体の図面を見せてもらいましょう。
居室同士が隣りあわせの間取り
居室同士が隣り合っている場合、お互いの生活音が聞こえやすいので防音性が低いです。
フロア全体の間取り図を見て、お部屋とお部屋の間がどうなっているのか確認しましょう。
間に収納やトイレ、お風呂などがあると、音が反響しにくく防音性が高いです。
また、1フロアの部屋数が少ない物件や角部屋を選べば、騒音リスクが低くなります。
相場より家賃が安い
周辺のRC造の建物よりも家賃が低めに設定されている場合は注意です。
石膏ボードなど、防音性が低い壁が使われている可能性が高いからです。
RC造でも使用する素材によって防音性が変わるので、多少でも家賃が高いお部屋を選んだ方が性能が良いです。
過去に騒音トラブルがあった
過去に騒音トラブルがあった物件は、頻繁に騒音が発生している可能性が高いため注意です。
過去のトラブル歴は不動産屋に尋ねれば分かります。しかし、不動産屋によっては詳しく教えてくれない場合があります。
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内見時に防音性を確認する方法
内見時に以下のことを試せば、防音性が高いかどうか確認できます。
・壁をノックしてみる
・近隣の建物の窓と近くないか
・共有廊下や階段を歩いてもらう
内見時は、お部屋の中央で手を叩く、壁をノックするなど、実際に音を出してみましょう。
音が反響したり、ノックした時の音が軽い場合は、防音性に難ありなので注意です。
お部屋の窓を開けて、隣の建物との間隔も確かめるべきです。隣の建物と近いと、生活音が聞こえてくる可能性があります。
また、不動産屋のスタッフが同行する場合は、共有廊下や階段を歩いてもらいましょう。扉を締め切っていても足音が聞こえるお部屋は避けるべきです。
騒音に悩まされないお部屋を選ぶコツ
騒音に悩まされないお部屋を選ぶための5つのコツを紹介します。
RC造でも騒音に悩まされたくない人は、お部屋探しの時に意識してみてください。
・隣のお部屋の間取りを確認する
・線路沿いなど音が出やすい場所を避ける
・繁華街などのお店が集まる場所は避ける
・過去に騒音トラブルがあったか確認する
角部屋か最上階のお部屋を選ぶ
角部屋か最上階のお部屋なら、左右上下に面しているお部屋の数が少ないので静かです。
しかし、角部屋や最上階のお部屋は、他のお部屋より家賃が高めに設定されています。
物件によって異なりますが、約1~2,000円ほど高いことが多いです。
隣のお部屋の間取りを確認する
不動産屋さんにフロア全体の平面図を見せてもらい、隣のお部屋の間取りを確認しましょう。
収納や浴室を隔てず、居室同士が隣り合っていると音が響きやすいので注意です。
お部屋との間の壁が薄くないかどうかも確認すべきです。
線路沿いなど音が出やすい場所を避ける
線路や高速道路近くの物件は、音や振動が伝わりやすいので避けるべきです。
特に高速道路は、夜中の寝静まった時間や、平日・休日問わず車の音が聞こえます。
緊急車両のサイレンの音がかなりうるさく、睡眠の邪魔になることがあります。
繁華街などのお店が集まる場所は避ける
商店街や繁華街などお店が集まる場所は、人も多く集まり賑やかなので避けるべきです。
酔っ払いが騒ぐ声が聞こえてくる可能性もあります。
また、騒音だけではなく虫にも悩まされます。商店街や繁華街などは飲食店が多いので、夏場は特に虫が大量発生します。
過去に騒音トラブルがあったか確認する
不動産屋のスタッフに、過去に騒音トラブルがないか聞いておきましょう。
もし、過去に騒音トラブルがあった場合は、防音性が低いか迷惑な住民がいる可能性があるのでなるべく避けましょう。
また、建物のエントランスに騒音についての貼り紙がされている場合は、トラブルに遭いやすいのでやめるべきです。
RC造でも自分でできる防音対策はしておくべき
賃貸でもできる防音対策を試せば、防音性を更に高めることができます。
物音に特に敏感な人や、近くのお部屋に音が響いていないか不安な人は、下記の対策を試してみましょう。
・遮音カーテンを使用する
・壁や天井に防音シートを貼る
・テレビやスピーカーを台の上に置く
・二重サッシを取り付ける
防音マットと遮音カーテンは、100円ショップやホームセンターで買えます。
防音シートを貼る時は壁に跡が残らないように両面テープを使用しましょう。跡が残ると、退去費用が高くなります。
また、テレビやスピーカーなど、音の出るものは必ず台の上に置きましょう。床の上に直接置くと、かなり音が響きます。
二重サッシは他の方法で効果がなかった場合の最終手段です。大家さんからの許可が必要な上、時間とお金がかかります。
収入に余裕があるならSRC造にすべき
収入に余裕がある人は、RC造よりも更に防音性が高いSRC造の物件がおすすめです。
主にファミリー向けの集合住宅、デザイナーズマンション、タワーマンションで採用されており、他の構造の物件と比べて家賃が高いです。
東京23区の築20年以内・駅徒歩15分の1Kで検索し、家賃が安い上位30件の平均家賃をまとめました。
SRC造 | 15.1万円 |
---|---|
RC造 | 10.0万円 |
鉄骨造 | 8.5万円 |
木造 | 8.3万円 |
家賃が安い順30件の平均額だとしても、SRC造がダントツで高いことが分かります。
防音性や耐震性などの性能が気になるけど、収入に自信がないという人は、RC造のお部屋を検討した方が良いです。
その他の建物構造比較
建物構造ごとに、耐震性、耐火性、通気性、家賃の安さを比較してみました。
木造 | 鉄骨造 | RC造 | SRC造 | |
---|---|---|---|---|
耐震性 | △ | △ | 〇 | 〇 |
耐火性 | △ | △ | 〇 | 〇 |
通気性 | 〇 | △ | × | × |
家賃の安さ | 〇 | 〇 | △ | × |
RC造よりも、木造と鉄骨造の方が家賃が安いです。RC造よりも建設コストが安いからです。
しかし木造は話し声や生活音がかなり響きます。そこそこの収入があって、騒音トラブルを極力避けたいならRC造の物件を選びましょう。
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