最終更新:2021年1月15日

ペットと暮らすお部屋の上手な探し方や注意点や、ペット共生型物件について、ペット可物件が少ない理由を紹介します。トラブルなく暮らすための注意点も合わせて紹介します!
ペット可物件の上手な探し方
ペットと一緒に住みたいと思って賃貸物件を調べても、100%自分の条件に合うものはなかなか見つかりません。
飼い主とペットがうまく一緒に暮らしていける、ペット可物件の探し方を紹介していきます。
人気条件のみでお部屋を探さない
ペット可物件は、賃貸物件の約13%と非常に少ないので、人気がある条件で絞ってしまうとほとんど物件がありません。
以下のような条件のお部屋は人気が高いので、できるだけ避けましょう。
・築年数が10年以内
・駅から徒歩5分以内
・独立洗面台などの設備が充実している
・収納スペースが広い/多い
・階数が5階以上
ただし、すべての条件を避ける必要はありません。希望条件に優先順位をつけて、お部屋が見つからなければ徐々に妥協していきましょう。
ネットで探さず不動産屋に相談
インターネット上でも「ペット可」と書かれている物件は探せますが、審査に通りやすいか、ペットにとって住みやすい環境なのかなどを考えると、インターネット上だけでは判断しづらいです。
不動産屋はペットを飼う際に気を付けるべきことに詳しいので、ネットで探すよりも不動産屋に直接行って相談したほうが良いです。
不動産屋に行く時間がないけどペット可物件があるか調べたいという人は、空き時間にチャット感覚で簡単に相談できる「イエプラ」で効率良く探しましょう。
ペットと暮らすお部屋を探す際の注意点
ペット可物件は、普通の賃貸物件と比べて申し込む前に確認しておくべき注意点が多いので解説します。解説する注意点は以下の6つです。
①ペット可物件は初期費用が割高になる
②飼えるペットは種類によって違う
③大きな犬を飼えるお部屋は少ない
④多頭飼いできるお部屋はほぼ無い
⑤物件はペットに合わせて選ぶべき
⑥動物病院が近くにあると良い
①ペット可物件は初期費用が割高になる
ペット可物件は、退去時に消臭作業などのクリーニングをしなければならないので、その分クリーニング代が高くなり、先に預けておく敷金が高くなります。
敷金が残れば、退去時に手元にお金が戻ってきますが、ペット可物件の場合は敷金が手元に戻ってくることはほとんどありません。
初期費用は家賃の約5.5ヶ月分
基本的にペット可物件の初期費用は、初期費用は家賃の約5.5か月分です。
家賃9万円、敷金が2ヶ月分、礼金が1ヶ月分の場合の初期費用約5.5か月分は約50万円となる計算です。
内訳 | 費用の相場 |
---|---|
敷金 | 180,000円 |
礼金 | 90,000円 |
仲介手数料 | 90,000円 |
前家賃 | 90,000円 |
日割り家賃 | 日数で異なる |
鍵交換費用 | 15,000円 |
保証会社利用料 | 25,000~50,000円 |
火災保険料 | 15,000円 |
初期費用の項目ごとの解説を見る
敷金
敷金とは、退去時に部屋の破損や汚れを修繕したり、万が一の家賃滞納などに備えたりするために一時的に預けておくお金のことです。家賃滞納をせず、退去時に修繕費がかからない場合は返金されます。
礼金
礼金とは、入居する物件の大家さんに「入居させてくれてありがとう」という意味を込めて支払うお金のことです。敷金と違い返金はされません。
仲介手数料
仲介手数料とは、お部屋を紹介してくれた仲介業者に成果報酬として支払うお金のことです。不動産屋やお部屋によって仲介手数料が異なり、無料や半額など、お店によって様々です。
前家賃
前家賃とは、翌月分の家賃のことです。例えば3月にお部屋を契約した場合、4月分の家賃を初期費用として支払います。
日割り家賃
日割り家賃とは、家賃を入居日数で割った金額で支払う家賃のことです。月の途中から入居した場合に発生する費用で、入居日が月末に近いほど安くなります。
鍵交換費用
鍵交換費用とは、前の入居者が使用していた鍵から自分が使用する鍵に交換する費用のことです。防犯性の低いものだと1.5万円ほどですが、防犯性の高いものは2万円以上かかります。
保証会社利用料
保証会社利用料とは、保証人の代わりになる会社を利用する費用のことです。保証会社を使わず保証人のみで入居できる物件では支払いません。
火災保険料
火災保険料とは、火事や落雷で燃えた建物や家具を補償してくれる保険の費用のことです。不動産屋が指定している保証会社以外は選べないことが多いです。
②飼えるペットは種類によって違う
お部屋を探す段階では、物件情報サイトには「ペット可物件」としか記載されていません。しかし、同じ「ペット可物件」でも飼っていいペットの種類が違います。
例えば、犬は飼っていいけど猫は飼えない物件や、爬虫類以外なら飼っていい物件などです。
ペット可物件を見つけたとしても、自分が飼いたいペットを飼えるかどうかは分からないので、必ず不動産屋さんに聞きましょう。
相談する際は、ペットの種類・サイズ・何歳ほどか・何匹いるかを隠さず話してください。
③大きな犬を飼えるお部屋は少ない
犬を飼っていいというお部屋の場合でも、犬種が小型犬に限られていて、中型~大型犬は飼えないというお部屋が非常に多いです。
また、小型犬か中型犬かを判断する基準は、物件の管理会社によって違います。例えば柴犬の場合、管理会社によって小型犬とするか中型犬とするかが大きく分かれます。
④多頭飼いできるお部屋はほぼ無い
ペットを飼うことに特化したペット共生型の物件や一戸建てを除いて、普通のマンションやアパートで多頭飼いできるお部屋はほとんどありません。
中型犬や大型犬を飼えるお部屋より少ないと言われています。ペット同士が喧嘩して、周辺の住人に迷惑をかける可能性が高いためです。
ただ、物件によっては、まれに「家賃を上乗せすれば可能」の場合もあります。隠れて複数のペットを飼っていると契約違反になるので、2匹以上飼いたいときは正直に相談しましょう。
⑤物件はペットに合わせて選ぶべき
どんなお部屋が住みやすいのかは、ペットの種類によって違います。自分が飼うペットの種類に合わせたお部屋を選びましょう。
ペットの種類ごとに、住みやすいお部屋の特徴を紹介します。
・窓の外に吠えたくなる鳥などが見えない
・キッチンの背が高く包丁などに届かない
・公園やドッグランがあり散歩できる
・線路沿いなど騒音が酷いお部屋ではない
・猫が運動できるくらい広い
・キャットタワーを置けるほど天井が高い
・日当たりが良く、日向ぼっこできる
・線路沿いなど騒音が酷いお部屋ではない
・もぐりこめそうな隙間が少ない
・線路沿いなど騒音が酷いお部屋ではない
⑥動物病院が近くにあると良い
大事なペットが病気になったりケガをしたときのことを考えて、お部屋の近くに専門医があったほうが良いです。お部屋を決める前に、周辺の動物病院の場所や評判を調べておきましょう。
動物病院は2つくらい見つけておくと、混んでいるときや緊急時に便利です。
ペット共生型物件がおすすめ
ペットと一緒に住みたいという需要に合わせた、ペットも飼い主も暮らしやすい「ペット共生型」というペットを飼うことを前提に建てられた物件があります。
ペット共生型の物件には以下のような設備があって、ペットも人間も暮らしやすいように工夫されています。
ただ、まだまだ一般的に知られている物件では無いので、ネット上で探すのはとても難しいです。また、物件数が少ないので、家賃も相場よりかなり高い傾向にあります。
ペット可物件が少ない理由
なぜ自分の物件をペット可にしないのか、ペット不可にしている大家さんに実際の意見を聞いてみました。
①初期費用が高く入居者が集まりにくい
②部屋に臭いが残りやすい
③鳴き声などのトラブルが起きる
①初期費用が高く入居者が集まりにくい
犬や猫は部屋の中でひっかき傷をつけてしまうことがあり、修繕費がペット不可の物件よりも高くなってしまうので、初期費用である敷金や礼金を高く設定せざるを得ません。
ペット不可の物件の敷金と礼金は、基本的に賃料の1ヶ月分ずつが相場です。ペットを飼う場合、主に敷金が高くなるケースが多く、賃料の2ヶ月分~3ヶ月分かかることもあります。
②部屋に臭いが残りやすい
ペットを飼う以上、どうしてもフンなどの臭いがお部屋に残ってしまいます。
お部屋に臭いが残ってしまうと、次の入居希望者が臭いを理由に入居してくれなくなってしまう可能性があります。
③鳴き声などのトラブルが起きる
犬の鳴き声、猫が夜間に走り回る音、ケージをひっかく音など、ペットを飼っているお部屋からは様々な騒音が出ます。
ペット可物件でもペットを飼っていない人も住んでいるので、ペット可物件は騒音トラブルに発展することが普通の賃貸物件よりも多いです。
トラブルなく暮らすための注意点
ペット可物件は必ずしもペット好きの人がいるとは限りません。アレルギー持ちや動物嫌いの人がいる可能性もあります。
トラブル無く快適な暮らしをするために気を付けるべきことを紹介します。
周辺の住人にきちんと挨拶する
大家さんはもちろん、最低でも上下左右のお部屋の住人に引っ越しの挨拶をしておきましょう。
その際に、ペットがいることを事前に伝えておくだけで「ペットだから仕方ない」と思ってもらえることがあり、クレームが格段に減ります。
共用部分でペットを自由にさせない
動物が嫌いな人は、姿を見るだけでも嫌悪感を抱く場合が多く、些細な事でクレームを出します。
犬を散歩する際は、共用部分では抱き上げる、リードをできる限り短く持つ、人が少ない時間帯に散歩をずらすなどしましょう。
猫を外に連れ出す際は、ペット用のキャリーゲージに入れるなど飛び出さないよう対策することが大切です。
生後3~12週間の間にしつけを済ませる
ペットが粗相したり、トラブルを起こさないようしつけることが飼い主の責任です。
犬も猫も生後3~12週間にしつけることが最適と言われていますので、無駄吠えやトイレ、爪とぎなどのしつけをしっかり済ませましょう。
また猫は夜行性なので、夜に騒がないよう一緒に寝る生活リズムを作る必要があります。自分が寝る前に思い切り遊んであげて、一緒に布団に入るよう癖付けしましょう。
フンの処理は自治体によって違う
自治体によってフン処理の仕方が異なります。燃えるゴミに出すのか、生ごみに出すのかきちんと確認しましょう。
また、犬や猫のフンはトイレに流してはいけません。水に溶けにくいのでトイレに流すと水詰まりの原因になります。
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