最終更新:2021年1月6日

いわくつき物件とはどういう物件?という疑問を解決します。実際に住んでみた人に聞いたいわくつき物件の一例や、いわくつき物件の見分け方、不動産屋が事前告知しないケースや、いわくつき物件に住んでも大丈夫な人の特徴も紹介します!
いわくつき物件とは?
一般的にいわくつき物件と聞くと、幽霊が出る・心霊現象がおきるお部屋と思いがちですが、いわくつき物件とは、お部屋の中もしくはその建物内で何かしらのトラブルが起きた物件のことです。
お部屋の中もしくはその建物内で死者が出た「心理的瑕疵物件」「事故物件」も、いわくつき物件に含まれます。
また、隣人や上下階がうるさく騒音トラブルがよく起きる、お部屋の中に害虫が多く湧く場合も、いわくつき物件と呼ばれることがあります。
何かしらの理由で、なかなか入居者が決まらないお部屋の総称として、いわくつき物件と呼ばれることが多いです。
ちなみに、心理的瑕疵物件と告知事項あり物件は、下記のような特徴があります。
心理的瑕疵物件は「住みたくないと思う物件」
心理的瑕疵物件(しんりてきかしぶっけん)とは、様々な理由で一般的に住みたくないと思われる物件のことを指します。
「瑕疵」とは傷や欠点という意味なので、心理的瑕疵物件は「入居者が心情的に住みたくないと思う可能性がある物件」という意味です。
・過去に事件や事故、火災が起こっている
・物件の周辺に嫌悪施設がある
・物件の周辺に指定暴力団等の関連施設がある
告示事項あり物件は「死者が出た物件」
告示事項あり物件とは、一般的にお部屋の中もしくはその建物内で死者が出た物件のことです。
自殺や殺人による死体や、孤独死による腐乱死体が発見されたなどで「幽霊が出そう」「気味が悪い」と思われて入居者が来なくなるようなお部屋です。
UR賃貸や公共住宅などは「特定物件」「特別募集住宅」と記載されており、電話もしくは窓口でしか応募ができないようになっています。
実際のいわくつき物件の一例
実際にいわくつき物件にはどういうものがあるのか、住んだことある人に物件の特徴と体験談を聞いてみました。
半年前に室内で自殺した人がいる物件
・家賃4万円の1K
・駅徒歩10分、築年数13年
・「事前告知あり」と明記されていた

自殺した人がいるお部屋でも、発見が早かったり、清掃・リフォームが入って新築同様のお部屋の場合、家賃が安くて得をしたと感じることが多いようです。
全く気にしない人にとっては、破格の条件で住めるので満足度が高い傾向にあります。
畳から虫が大量に出てくる物件
・家賃4.8万円の2Kの和室
・駅徒歩13分、築年数32年
・不動産屋から「虫が出る」と聞いただけ

事前に「虫が出る」と聞いていて平気だと思っても、不動産屋が言うレベルなのでかなりひどい状況の可能性が高いです。
もし、不動産屋に虫が出ると言われた場合、どの時期にどんな虫がどれくらい出るのかまで、質問してから住めるかどうかの判断をすべきです。
夜中に変な音が聞こえる物件
・家賃6.2万円の1K
・駅徒歩15分、築年数18年
・前入居者が1年で退去

特殊なパターンですが、心霊現象が起きるお部屋は基本的に前入居者が契約期限を待たずに退去する場合が多いです。
もし、前入居者がすぐに退去した、1ヶ月未満で退去したと言われた場合は、なぜ退去したのか理由を深堀ましょう。
言葉を濁した場合や、不眠症や騒音トラブルで退去したと言われた場合は、住んだ後に後悔することが多いので、家賃が安くても選ぶべきではありません。
孤独死の腐乱死体発見現場
・家賃2.3万円の1K
・駅徒歩7分、築年数38年
・「事前告知あり」と明記されていた

1番意見が分かれる、いわくつき物件は腐乱死体発見現場です。発見が遅ければ遅いほど、床や壁の裏側まで体液がしみ込んでいるので、消臭をしても嫌な臭いが取り除けません。
臭いに鈍感な人や、家賃が安いので我慢できるという人であれば住んでも大丈夫ですが、一般的には避けたい物件です。
内見する際はなるべく2回以上、長時間行き、本当に自分が我慢できる範囲なのか見極めることが大切です。
いわくつき物件の見分け方
まれに、いわくつき物件と説明されていないのに、契約後にいわくつき物件と知ったなどという話を聞きます。
事前にいわくつき物件か、普通の物件かを見分ける方法4つ紹介するので、自分で確認しておきましょう。
極端に相場より家賃が安い
周辺の家賃相場よりも極端に家賃が安い場合は、高確率でいわくつき物件です。
おおよそですが家賃相場に対して、孤独死・自然死の場合は90%、自殺の場合は70~80%、事件・殺人の場合は50%ほどの家賃で貸し出しています。
数年前にニュースなどで騒ぎになった座間市のアパートは、家賃1万円代まで下がっています。
「告示事項あり」と記載されている
物件情報に「告示事項あり」と記載されている場合は、お部屋の中もしくは建物の敷地内で死者が出たことがある物件の場合が多いです。
ほかにも、葬儀場・火葬場・産業界器物処理所・刑務所など、一般的に嫌われている施設が近くにある場合は、告知事項ありと書かれています。
一部リフォーム済などと明記されている
「一部リフォーム済」「フローリング総貼り替え済」などと記載がある場合は、いわくつき物件と疑いましょう。
遺体の体液が床にしみ込んでいたなどの場合、事件や事故の跡を消すために、一部分だけリフォームしている可能性があります。
また、同じ建物の他のお部屋は古いままなのに、1部屋だけ最新設備になっているなど不自然な場合も、いわくつき物件かもしれないと疑ったほうが良いです。
大島てるを見る
物件のだいたいの住所がわかる人は「大島てる」で検索してみましょう。事件や事故の内容まで詳しく明記されています。
また、死者が出たお部屋以外にも、お部屋の所有者が25年間行方不明や、怪奇現象ありなどのいわくつき物件も記載されています。
不動産屋が事前告知しないケース
いわくつき物件は、地建物取引業法により「故意に事実を伝えない」「嘘の情報を伝える」ことは禁止されています。そのため、いわくつき物件は契約前に必ず説明の義務があります。
ただし、何年前のどの事件を伝えなくてはいけないなど、明確な範囲が定められていません。
とくに、今から紹介する4つのケースは、不動産屋から事前にどういういわくつき物件なのか説明されない可能性が高いです。
自然死や病死後すぐに警察に届け出た場合
病気や寿命による死亡で死後すぐに警察に届け出た場合は、自然死として取り扱われるため、事前に入居希望者に報告する義務がありません。
その理由は、床や壁などにしみ込んだ体液や腐臭がないので特別な掃除がいらない、自然死は誰にでも起こりうるものだからです。
虫がよく出るお部屋
虫がよく出るお部屋の場合も、事前告知義務がありません。とくに、外から入ってくるゴキブリや蚊などは言われないことが多いです。
ただ、良い不動産屋の場合は「このお部屋、虫が出るけど大丈夫?」と言ってくれます。
一部軽犯罪や軽いボヤが建物の敷地内で発生した場合
不審者の声掛け、露出狂の出没や下着泥棒、ボヤ程度の軽い火事などが建物の敷地内であった場合も、事前対策でどうにかなるため説明の義務はありません。
万が一気になる人は、警察署が公表している犯罪マップや、ガッコムなどのサイトで事前確認しておきましょう。
2人目以降の入居者
事件、事故が起こってから1人目の入居者が契約期間を満了で退去した場合、告知義務が無くなります。
過去の住人は問題なく生活できた、普通に入居しても大丈夫という証明になるからです。
ただし、期間の定めがないことと同様に、事件の内容や規模によっては、入居者が何人いても告知しなければいけない物件もあります。
いわくつき物件に住んでも大丈夫な人の特徴
お部屋を探している人の中には、わざといわくつき物件を狙う人も実はいます。
下記の項目に複数当てはまる人であれば、いわくつき物件に住んでも快適な生活が送れます。
・設備や立地などの条件は二の次
・霊感が全くなくホラーが得意
・においに鈍感もしくは慣れれば平気
・ネット上に住所が出ていても気にしない
とくに、最後のネット上に住所が出ている部分は、女性だと気になる部分ですので十分に考えたうえで判断してください。
少しでも当てはまるので、やっぱり普通の賃貸物件に住みたいという人は、ネット上の不動産屋「イエプラ」に一度相談してみてください。
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