最終更新:2021年1月15日

日当たりが1番良いのは南向きの部屋というけれど、東向き、西向き、北向きだとどう違うの?という疑問にお答えします!お部屋の方角ごとの特徴を、メリット・デメリットに分けて解説し、実際に住んでいる人の体験談をご紹介しています!
日当たりのいい部屋に住むメリットとデメリットは?
日当たりのいい部屋に住むメリットは、ただ部屋が明るくなることだけではありません。
洗濯物が乾きやすい、湿気が少なくてカビが生えにくい、結露になりにくい、太陽の光で温められるので冬に暖房をつける頻度が減るなど、さまざまな面で生活が快適になります。
また、日光のよく当たる部屋に住んでいると生活リズムがよくなります。睡眠不足になったり、気分がふさぎ込んだりすることが少なくなります。
一方で、デメリットとして、太陽の光がよく当たる場所の家具やフローリングが日焼けする問題があります。また、日当たりが良い方角の物件ほど家賃が高いです。
日当たりが良いお部屋のほうが人気が高い傾向にありますが、誰にとっても南向きのお部屋がベストというわけではないです。
「どの時間帯に家にいるのか」「洗濯物をバルコニーに干すのか、それとも部屋干しにする」などの生活スタイルの違いによって、日差しの求められる時間帯は変わるからです。
女性の一人暮らしで、防犯のために1年中カーテンを閉めて過ごすという場合には、日当たりはもとから関係ないので、北向きの物件でも大きな問題はないでしょう。
方角別の日当たりの良さ一覧
お部屋の日当たりは、窓が向いている方角によって大きく異なります。人気のある順番で、方角ごとの日当たりの良さをまとめました。
南向き | 1日を通して日当たりが良い |
---|---|
東向き | 朝方の日当たりが良い |
西向き | 夕方の日当たりが良い |
北向き | 1日を通して日当たりが悪い |
1番日当たりが良い方角は南向きで、もっとも日が差さないのは北向きです。
日当たりの良さを考えるときは、物件情報に書かれている方角ではなく、実際のお部屋の窓の向きで判断すべきです。
図面に書かれているのは「物件のもっとも大きな窓の方角」なので、2部屋以上ある物件だと「期待していたお部屋は日当たりが悪かった」ということも起こりえます。
以下では、それぞれの方角のお部屋ごとに「どのように日が当たるのか」を詳しく解説しています。青い文字をタップすると、それぞれの方角に移動できます。
▼日当たりが良くて人気な【南向き】
▼朝の日差しが気持ち良い【東向き】
▼夕方にお部屋が暖まる【西向き】
▼日当たりは悪いが夏でも涼しい【北向き】
日当たりが良くて人気な【南向き】
南向きのお部屋は1日を通して日当たりが良いです。他の方角と比べて、日の当たる時間がもっとも長いです。
晴れている日は、夕方でも照明を点ける必要がありません。また、日中の日差しによってお部屋が温められるので、夜が冷え込みにくいです。
ただ、太陽の光がよく当たる場所の家具やフローリングが日焼けしやすいというデメリットがあります。
また、南向きのお部屋は人気があるので、ほかの向きのお部屋よりも家賃相場が高いです。同じ建物のなかでも、ほかの向きのお部屋より数千円高く設定されていることもあります。
南向きの部屋のメリット
南向きのお部屋のメリットは、主に以下の4点です。南向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・洗濯物が乾きやすい
・冬でもあまり暖房を使わないで良い
・カビができにくい
・室内が明るいから気分が明るくなる




南向きのお部屋のデメリット
南向きのお部屋のデメリットは、主に以下の3点です。南向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・全方角のなかでもっとも家賃が高い
・人気が高くてお部屋を探しづらい
・家具や本が日焼けしやすい



南向きのお部屋に住むのに向いている人
南向きのお部屋に向いている人の特徴をまとめました。南向きのお部屋に住もうと考えている人は、自分が当てはまるか確認してください。
・家賃より日当たりの良さを優先したい
・日中の在宅時間が長い
・洗濯はベランダに干したい
・寒さに弱くて暖かいお部屋に住みたい
朝の日差しが気持ち良い【東向き】
東向きのお部屋は、他の方角よりも朝方の日当たりが良いです。朝日で気持ちよく目覚められます。
朝はまぶしいほど太陽の光が入りますが、正午前後には日が差さなくなり、薄暗くなってしまいます。手元が見えないほど暗くはなりませんが、なにか作業をするには、明かりが必要です。
東向きのお部屋のメリット
東向きのお部屋のメリットは、主に以下の3点です。東向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・朝、日光で起きられる
・昼間の直射日光が入らないので、夏でも涼しい
・ガーデニングに適している



東向きのお部屋のデメリット
東向きのお部屋のデメリットは、主に以下の2点です。東向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・洗濯物は午前中に干さないと乾かない
・夜はすぐに暗くなり、冷え込みやすい


東向きのお部屋に住むのに向いている人
東向きのお部屋に向いている人の特徴をまとめました。東向きのお部屋に住もうと考えている人は、自分が当てはまるか確認してください。
・朝早くに起きる必要がある
・夏の暑さが苦手
・午後はあまりお部屋にいない
・バルコニーでガーデニングを楽しみたい
夕方にお部屋が暖まる【西向き】
西向きのお部屋は、夕方の時間帯が1番日当たりが良いです。日中に徐々に気温が上がったうえで、さらに夕方の強い西日で部屋が暖められるのが特徴です。
室温が保たれるので冬の夜でも暖かいというメリットはありますが、夏は室内温度が外よりも2度近くも高くなってしまいます。エアコンは必須の設備です。
また、朝は日差しが入らないので暗く、なにか作業をするには照明を点ける必要があります。昼から夕方までは、照明なしでも問題ないほど明るくなります。
西向きのお部屋のメリット
西向きのお部屋のメリットは、主に以下の3点です。西向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・夕方から夜にかけてお部屋が暖かい
・冬の暖房代を抑えられる
・休みの日に遅くまで寝ていられる
・遅めの時間に干しても洗濯物が乾きやすい


西向きのお部屋のデメリット
西向きのお部屋のデメリットは、主に以下の3点です。西向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・午前中は日当たりが悪いので肌寒い
・西日がキツくて家具や本が日焼けする
・夏はうだるような暑さになる



西向きのお部屋に住むのに向いている人
西向きのお部屋に向いている人の特徴をまとめました。西向きのお部屋に住もうと考えている人は、自分が当てはまるか確認してください。
・夜勤などで生活リズムが夜型
・午後から洗濯物を干したい
・日中はあまりお部屋にいない
・寒がりで冬は暖房をつけっぱなしにする
日当たりは悪いが夏でも涼しい【北向き】
北向きのお部屋は、他の方角と比べて圧倒的に日当たりが悪いです。日差しがほとんどないので、洗濯物が乾くのにかなり時間がかかります。
北向きのお部屋は、1日を通してずっと真っ暗というわけではないです。周囲の建物に反射した光が差し込むので、動きまわるのに不自由しないぐらいの明かりはあります。
日光で室内が暖められることがないため、夏でも涼しく過ごせます。ほかの方角よりも冷房を使う頻度を減らせるので、暑がりな人だけでなく、エアコンの冷気が苦手な人にもおすすめです。
また、北向きは人気が無い方角なので、ほかの向きのお部屋よりも家賃が安い傾向にあります。
北向きのお部屋のメリット
北向きのお部屋のメリットは、主に以下の3点です。北向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・ほかの方角よりも家賃が安いことがある
・夏でも涼しく過ごせる
・家具や本が日焼けしづらい



北向きのお部屋のデメリット
北向きのお部屋のデメリットは、主に以下の3点です。北向きのお部屋に住んでいる人の体験談も合わせてご紹介します。
・洗濯物が乾きづらい
・暗くなるのが早く、室温も下がりやすい
・湿気でじめじめしているのでカビができやすい



北向きのお部屋に住むのに向いている人
北向きのお部屋に向いている人の特徴をまとめました。北向きのお部屋に住もうと考えている人は、自分が当てはまるか確認してください。
・とにかく家賃を安く抑えたい
・夜勤などで夜型の生活をしている
・カーテンや家具などの日焼けを防ぎたい
・暑さが苦手で夏でも涼しく過ごしたい
日当たりがお部屋探しの重要項目なら
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南東・南西・北東・北西の方角だと日当たりはどうなの?
南東・南西・北東・北西などの方角のお部屋だと日当たりはどうなのか、表にまとめました。表のなかの青い文字をタップすると、それぞれの方角について詳しく解説した記事に移動できます。
南東向き | 朝方の日当たりが良い、午後から日が陰ってくる |
---|---|
南西向き | 昼前くらいから日が差す、夕方の日当たりが良い |
北東向き | 早朝は日が当たるが、正午前には日が差さなくなる |
北西向き | 1日を通して日当たりが悪い、夕方になると西方向から日が差す |
南東や南西は南向きのお部屋の特徴を備えているので、日当たりはかなり良いです。一方で、北東や北西は、北向きに似て薄暗い時間帯が長いです。
方角以外で日当たりを左右する6つの要因
お部屋の窓の方角以外にも、以下のような要因で日当たりの良し悪しは変わります。お部屋を選ぶ際の基準の1つとして参考にしてください。
②ベランダ・バルコニーの柵の材質
③バルコニーの大きさ
④主要な採光面の窓の構造
⑤隣り合っている建物の背の高さ
⑥お部屋の階数
①季節による変化
お部屋の日当たりは、季節によってかなり変わります。季節によって太陽の昇っている時間や高さが変わるからです。
夏は太陽の位置が高く、お部屋の中まで日が入りづらくなります。季節が冬に近づくにつれて太陽の位置は下がるので、だんだんとお部屋の中まで日が入りやすくなります。
以下の表は、季節による日照時間の変化をそれぞれの方角でまとめたものです。
夏 | 冬 | 春・秋 | |
---|---|---|---|
南 | 約7時間 | 約9時間30分 | 約12時間 |
北 | 約7時間30分 | 約0時間 | 約0時間 |
東・西 | 約7時間15分 | 約4時間45分 | 約6時間 |
南東・南西 | 約8時間 | 約8時間 | 約8時間 |
北東・北西 | 約6時間30分 | 約1時間30分 | 約4時間 |
②ベランダ・バルコニーの柵の材質
柵がガラスでできている場合は、光を通すのでお部屋が明るくなりやすいです。
一方、柵が木材やレンガなどで作られている場合は、光が通りづらく、お部屋の中が暗くなりがちです。
③バルコニーの大きさ
広いバルコニーに屋根がついている物件では、室内まで日光が届きづらくなります。もっとも日当たりが良いのは、バルコニーが無い窓です。
バルコニー自体は広いほうが使い勝手が良く人気ですが、日が入りづらくなってしまうデメリットもあると覚えておきましょう。
屋根が大きく室内まで日が入らないバルコニー | |
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![]() 出典:https://www.ma-minatoku-chintai.com/ |
④主要な採光面の窓の構造
日が入る窓の上側に梁があるお部屋の場合、角度が悪く日光が遮られてしまう場合があります。
築年数が新しい物件は「逆梁アウトフレーム工法」と呼ばれる、日光を取り入れやすい構造になっている場合があります。
日が入りにくい構造の採光面 | |
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![]() 出典:http://croutonh.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/ |
日が入りやすい構造の採光面 | |
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![]() 出典:https://www.mecsumai.com/brand/story/016/ |
⑤隣り合っている建物の高さ
物件に隣り合っている建物の背が高く、影を作ってしまう場合は、窓の向きに関わらず日当たりが悪くなります。
近くに立っている物件については、物件情報サイトや不動産屋からもらえる間取り図には載っておらず、不動産屋に聞いても教えてくれないことが多いです。必ず内見して、自分自身で確認するべきです。
⑥お部屋の階数
お部屋の階数が高ければ高いほど、周りに日光を遮るものが少なくなるので、日当たりが良くなります。
南向きのお部屋でも、住宅が密集している地域の1階のお部屋では日当たりが悪いことが多いです。近くに立っている建物の高さと同じく、必ず内見して自分で確認するべきです。
日当たりが悪い部屋を明るくする方法
たとえ日当たりの悪い部屋に住んでいる場合でも、部屋作りを意識することで、明るく快適な生活ができるようになります。
以下の4つの方法は、新しい部屋に引っ越すことに比べればずっと安い費用でできる簡単な工夫です。参考にしてください。
②明るい照明を使う
③部屋のすみに間接照明を置く
④薄いカーテンを重ねて使う
①内装を白で統一する
白は光を反射しやすい色です。壁紙や家具の色を白にすることで、お部屋に入ってきた日光を反射してお部屋全体を明るく見せられます。
壁や床が暗い色のお部屋の場合は、カーペットを敷いたり、簡単にはがせる壁紙を張ると良いです。
②明るい照明を使う
賃貸物件の場合は、元から部屋に設置されていた照明を取り外して、より明るいものに替えましょう。
特にLEDシーリングライトは照明部分が均等に明るくなるので、お部屋全体を照らしてくれます。そのうえ、従来の照明よりも目に優しい光になっているのでおすすめです。
③部屋のすみに間接照明を置く
影ができているお部屋の角に間接照明を置いて、お部屋の中から暗い部分を無くしましょう。
間接照明を壁に反射するように置くことで、部屋の四隅の影を取り除けます。
④薄いカーテンを重ねて使う
薄手のカーテンを重ねて使うことで、束ねたときの影を薄くできます。反対に、厚手のカーテンでは、開けたときに窓の両端に濃い影ができてしまいます。
薄手のカーテンを重ねていれば、お部屋に差し込む光の量を調節しやすいというメリットもあります。
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