最終更新:2021年1月15日

派遣社員でも一人暮らしできる?という疑問にお答えします!派遣社員の平均時給と手取り額から、一人暮らしに必要な生活費をまかなえるかを解説し、生活費の目安、リアルな実例、一人暮らしする際に実践するべきこともご紹介します!
派遣社員でも一人暮らしはできる!
月々の収入に対して、支出のバランスがとれていれば派遣社員でも一人暮らしは可能です。
正社員でも派遣社員より給与が低い人もいるので、雇用形態だけに注目して、一人暮らしできるかどうかは判断するべきではないです。
派遣社員で一人暮らしをしたい人は、自分の収入が1ヶ月の生活費に対して十分にあるかどうかを考えましょう。
派遣社員の手取り額は18~22万円
派遣社員の平均的な月収は25~27万円で、税金、社会保険料を引くと手取り額は18~22万円です。
下記に、大手求人サイトに載っている、関東圏の派遣社員の平均時給と手取り額の目安をまとめました。業種や年齢は限定せず、1日8時間・月20日勤務の求人を対象にしています。
平均時給 | 手取り額の目安 | |
---|---|---|
リクナビ派遣 | 1,706円 | 21.6万円 |
ジョブズリサーチ | 1,633円 | 20.8万円 |
はたらこねっと | 1,587円 | 19.4万円 |
エンジャパン | 1,572円 | 18.8万円 |
テンプスタッフ | 1,547円 | 18.6万円 |
ただし、未経験で派遣社員になる場合は、時給が1,100円~1,250円と低く、手取り額が約16万円のことも珍しくないです。また、職種によっても給与の額は大きく変わります。
派遣社員は時給のなかに交通費が含まれていたり、残業をできないことがほとんどです。ボーナスもないので、時給が高い人でも、年収に換算すると正社員より低い場合があります。
ちなみに、東京23区のアルバイト・パートの平均時給は1,137円です。派遣社員のほうが、アルバイトやパートよりも余裕を持って一人暮らしをしやすいです。
1ヶ月の生活費に最低限必要な手取り額は約15万円
派遣社員は職種によって時給が大きく変わりますが約15万円の手取りがあれば一人暮らしに必要な最低限の生活費はまかなえます。
下記の表は、手取り15万円で一人暮らしをした場合の生活費の内訳をまとめたものです。表の下では、それぞれの支出について詳しく解説しています。
家賃 | 約50,000円 |
---|---|
食費 | 約30,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
スマホ代・ネット代 | 約14,000円 |
交際費 | 約10,000円 |
趣味代・衣類代など | 約15,000円 |
日用品購入費・医療費など | 約5,000円 |
交通費 | 約8,000円 |
合計 | 約136,000円 |
家賃の目安は5万円
家賃の目安は手取りの3分の1です。手取り15万円であれば、家賃5万円以下のお部屋を借りましょう。
物件を選ぶ際は、都心から少し離れたエリアを選ぶだけで、同じ間取りでも家賃が安く済みます。東京勤務の場合、23区外や埼玉、神奈川なども視野に入れると良いです。
ただ、職場からあまり離れたエリアは、移動時間が長くなるだけでなく、交通費が余計にかかるというデメリットがあります。職場から1時間以上離れているような地域はやめるべきです。
食費の目安は3万円
収入が少ない派遣社員が一人暮らしをする場合、食事は自炊をメインにすべきです。自炊を徹底し、外食の回数を制限すれば、1ヶ月2.5~3万円ほどの食費で済みます。
反対に、毎日の外食を繰り返すと、1ヶ月の食費は4~5万円まで上がってしまいます。
正社員と違い、派遣社員は定時で帰宅できるので、自炊の難易度は低いです。夜のうちに次の日のお弁当を作るようにすれば、早起きをしなくてもランチ代を節約できます。
水道光熱費の目安は1万円
水道は、シャワーを出しっぱなしにしたり、洗濯を毎日したりしなければ、2ヶ月で3,000円くらいです。さほど高額な請求にはなりません。
ガス代は、毎月3,000~5,000円ほどです。プロパンガスより都市ガスのほうが安いので、ガス代を抑えるなら都市ガスの物件を選びましょう。
電気はつい使いすぎてしまう人が多いので、節電を心がけましょう。ちなみに、2016年4月から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました!
電力会社によって、料金プランや割引キャンペーンがことなります。自分のライフスタイルに合った新電力に乗り換えるべきです。
一人暮らしの電力使用量では、月1,000円ほど節約になり年間10,000円以上お得になることがあります。
以下の記事では、新電力会社のおすすめランキングをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スマホ代・ネット代の目安は1.4万円
スマートフォンの利用料金とインターネット代は合計すると1.4万円ほどになります。
携帯やネットを頻繁に利用する人は、格安スマホ+ポケットWi-Fiの組み合わせがおすすめです。通信費を4,000~6,000円ほどに下げられます。
格安スマホは、安いプランなら2,000円以下で使えます。Wi-Fiは2,500~4,000円で契約できるので、家にいるあいだはWi-Fiを使うようにすれば料金を抑えてネット環境を整えられます。
交際費の目安は1万円
一般的に、交際費の平均金額は1ヶ月15,000円ほどといわれていますが、派遣社員の場合は10,000円ほどに抑えましょう。
夜の飲み会でなく、昼間のランチに出席するなど、付き合いに参加する時間帯を変えるだけで出費が少なくて済みます。
趣味代・衣類代などの目安は1.5万円
趣味や洋服に回す費用は1ヶ月あたり15,000円ほどです。
趣味や洋服にかかる費用は個人差があるので、趣味や洋服にあまりお金を使わない人は、他の項目に費用を回すと良いでしょう。
日用品購入費・医療費などの目安は0.8万円
日用品は、特売日を狙ってまとめ買いをすると安く済むので、2週間に1回や1ヶ月に1回の買い物にしましょう。
また、派遣社員の場合、どんな保険に加入できるかなどが違います。医療保険に入ったりして、できるだけ医療費を抑えられるようにしましょう。
交通費の目安は0.8万円
派遣社員だと交通費が支給されない場合もあるので、8,000円前後は毎月かかると考えたほうが良いです。
勤務先が定まっている場合は、職場からあまり離れていない地域の物件を借りると交通費を大幅に下げられます。
派遣社員の人の生活費の実例
実際に派遣社員で一人暮らしをしている3人の、生活費の実例をご紹介します。また、インタビューでお伺いした内容をもとに、費用の内訳も解説しています。
一般事務の女性:生活費約18万円

・交通費は時給に含む
・都内勤務
・1Kのマンションで一人暮らし
家賃(管理費込) | 約70,000円 |
---|---|
食費 | 約25,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
スマホ代・ネット代 | 約10,000円 |
交際費 | 約10,000円 |
趣味代・衣類代など | 約40,000円 |
日用品購入費・医療費など | 約8,000円 |
交通費 | 約8,000円 |
合計 | 約181,000円 |
手取り21万円ほどで、家賃7万円の1Kのマンションに住んでいます。通勤用の定期を購入するために、毎月8,000円ずつ貯金しているそうです。
月に何回かは残業がありますが、だいたい定時に帰宅できるので、ほとんど毎日自炊できています。また、交際費にかける金額は、毎月1万円以内と決めているようです。
洋服と化粧品が好きで、趣味・衣類の項目は節約が難しく費用がかさんでいます。ただ、日用品や食材は特売日にまとめて購入しており、できる限りの節約は心がけているようです。
万が一に備えて保険も加入しており、毎月給料日に2万円貯金しているので、冠婚葬祭などの急な出費にも困らないそうです。
メーカー販売員男性:生活費約20万円

・交通費は時給に含む
・都内勤務
・ワンルームのアパートに一人暮らし
家賃(管理費込) | 約50,000円 |
---|---|
食費 | 約50,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
交際費 | 約40,000円 |
スマホ代・ネット代 | 約20,000円 |
趣味代・衣類代など | 約20,000円 |
日用品購入費・医療費など | 約5,000円 |
交通費 | 約6,000円 |
合計 | 約199,000円 |
税金などを差し引いた手取り額は21万円ほどですが、家賃は理想より安めの6.5万円のアパートに住んでいます。家にいる時間が短いので、こだわりはないそうです。
自炊の習慣がなく、同僚と飲みにいくことが多いので、食費がかなりかさんでいます。1人で食べるときはコンビニやスーパーの総菜を買っているそうです。
また、携帯の使用頻度が高く、2台持ちなので、スマホ代とネット代の合計が1ヶ月で2万円と高額になっています。
家賃は安いですが、ほかの生活費がかなり高いので貯金はほとんど出来ていません。1万円を貯金できるときがあっても、ほかの月につい使ってしまうそうです。
販売員の女性:生活費約14.5万円

・交通費別途支給
・都内勤務
・ワンルームのアパートで一人暮らし
家賃(管理費込) | 約38,000円 |
---|---|
食費 | 約40,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
交際費 | 約5,000円 |
スマホ代・ネット代 | 約12,000円 |
趣味代・衣類代など | 約20,000円 |
日用品購入費・医療費など | 約10,000円 |
交通費(別途支給) | 約10,000円 |
合計 | 約145,000円 |
手取りは16万円くらいです。給与とは別に通勤時の交通費が支給されるので、電車代が負担になることはないです。
スポーツジムに通っているためか、手取り額のわりには趣味にかける費用が高いです。自炊はしたりしなかったりで、食費は平均より少し高めです。
休日は家で映画を観て過ごすことが多いため、交際費は少ないです。自宅のネット環境を整えているので通信費が少し高めですが、動画を観たりするため金額を下げるのは難しいです。
毎月ギリギリで生活しているので、貯金がほとんどできていません。今後は自炊をしたり、趣味に対する費用を節約していきたいと言っていました。
派遣社員が一人暮らしをする際に実践すべきこと
派遣社員で一人暮らしするために実践すべきことを4つご紹介します。
②家賃だけでなく交通費も考えて部屋を探す
③貯金できるように生活費をやり繰りする
④給与やスキルアップを目指す
①手取り額を把握する
派遣社員は時給換算で給料が支払われますが、総額でなく手取り額がいくらになるのか把握しておきましょう。
手取り額を計算するときには、出勤日数が最も少ない1月や2月で計算しておくと、ほかの月でも苦しい生活を送らずに済みます。
税金や社会保険料の金額は異なりますが、時給が高い人だと5万円以上も引かれこともあります。くれぐれも、時給をもとに生活費を決めることは避けましょう。
②家賃だけでなく交通費も考えて部屋を探す
交通費が出ないのにも関わらず、家賃が安いからと離れたエリアでお部屋を探していると、通勤がキツいうえに交通費が高いことがストレスになります。
通勤交通費が支給されるかどうかは会社によって変わりますが、初めから時給に含まれている、というとことが圧倒的に多いです。
交通費が出ないなら、家賃と交通費の両方を考慮した家探しが重要になります。
③貯金できるように生活費をやり繰りする
1ヶ月働いた給料は、全て生活費に使ってはいけません。冠婚葬祭や入院など、想定外の急な出費がでてくることがあるからです。とくに20代~30代は、結婚や出産の多い年代です。
ボーナスが出ない場合が多いので、毎月定期的に貯金しておかないと、急な出費に対応できません。
④給与やスキルアップを目指す
派遣社員を採用する会社は、即戦力を求めていることがほとんどです。つまり、即戦力になる人ほど時給が高いのです。
自分のやりたい職種に合わせて、日々スキルを磨いておくと、契約更新の際に、より良い条件の職場を案内されることがあるので、やりがいにも繋がります。
また、派遣先での働きが認められれば、正社員雇用として迎えられることもあります。
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