最終更新:2021年3月24日

選ばないほうがいい賃貸物件の特徴について徹底解説します!初めての一人暮らしの際、どんなお部屋は避けるべきなのか、具体的な特徴をピックアップしました!どうしてダメなのか、不動産屋にどんな質問をすべきかなども解説しています!
選ばないほうがいい賃貸物件の特徴
選ばないほうがいい賃貸物件の特徴をご紹介します。どんな理由で「ダメ」なのか、どのように避ければいいのかなども合わせて解説しています。
①木造アパート
木材で建てられている「木造アパート」は、建物構造のなかでもっとも防音性能が低い物件なので、なるべく選ばないほうが良いです。
間取りによっては、隣の住民のいびきが聞こえたり、通りを走る車の音が聞こえてしまい、寝不足になる危険があります。
下図は、建物構造によって、どのように防音性能が変わるのかまとめたものです。周囲の騒音が気になる人は、コンクリートを使っている「RC」か「SRC」のマンションを選ぶと良いです。
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木造 | 隣室のテレビや電話の声などの生活音が聞こえる |
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軽量鉄骨造 | 多少音量が軽減されるが、生活音はほぼ聞こえる |
重量鉄骨造 | 洗濯機や掃除機などは少し聞こえるが気にならない |
RC造 | 子どもの泣き声や走り回る音は聞こえる |
SRC造 | 防音性が高く外の音が聞こえてこない |
レオパレスや大東建託など、見た目がキレイな物件のなかにも木造物件はあります。初めての部屋探しの場合は気づかずに契約してしまう人もいるので、必ず「建物構造」を確認しましょう。
②壁が薄い
壁が薄い物件は、RCやSRCであっても騒音問題があります。内見の際には、壁の厚さを必ず確認しましょう。
十分な厚さがあるかどうかは、ノックする要領で壁を叩くことでチェックできます。高く、軽い音が反響する物件は、壁の内部に空洞があり、音漏れの危険が高いです。
また、壁に直接耳を当てて、音が聞こえてこないか確認するのも効果的です。ふだんの生活で耳を当てることはないですが、夜中の静かな時間だと、小さな音でも気になるものです。
また、不動産屋のスタッフに外の廊下や階段を歩いてもらい、足音が響くかどうか確認するもの良いでしょう。
③日当たりが悪くて湿気が多い
日当たりが悪くて湿気が多い物件は、カビやダニが発生しやすいので、なるべく選ばないほうが良いです。
お部屋の日当たりを確認するためには、午前中から14時までに内見すると良いでしょう。南向きの物件であっても、周囲に大きな建物があると日が入らないことがあります。
また、窓のサッシや、ドア枠にカビがないか、周辺の壁紙が膨れ上がったり、不自然に修繕されていないかなどを確認することで、湿気が多いお部屋かどうかを判断できます。
④収納スペースがせまい
収納スペースが極端にせまい物件は、衣類を仕舞えず、追加のチェストを購入することになりやすいです。
収納が押入の物件は、コートやスーツなどの丈の長い衣類を吊るせないという欠点があります。折り曲げて仕舞うことになるので、シワがついてしまいます。
また、靴箱が小さすぎる物件も避けたほうが良いです。靴箱が小さいと、ブーツや長靴を収納できないため、玄関が散らかったり、箱詰めにして室内に置いたりしなくてはなりません。
⑤キッチンがせますぎる
キッチンがせますぎる物件は、自炊をしなくなり、食費が高くなる原因になるので、避けたほうが良いです。
コンロが1つしかない、というだけではなく、まな板を置けなかったり、シンクが小さくて鍋を洗えない物件などもあります。
また、キッチンに冷蔵庫を置けるかどうかも確認したほうが良いです。キッチンにスペースがなくて、居室に冷蔵庫を置いていると、モーター音がうるさく感じます。
⑥コンセントの数が少ない
コンセントの数が少なかったり、変な位置にしかない物件は、家電の配置が限られてしまうので避けましょう。
一人暮らしの場合、具体的には、テレビを設置する接続端子の近くに2つ以上、ベッドサイドに2つ以上、キッチンに4つ以上のコンセントがあると良いです。
コンセントの数 | |
---|---|
テレビの接続端子周辺 | 2つ以上 |
ベッドサイド | 2つ以上 |
キッチン | 4つ以上 |
また、コンセントが床からどの高さにあるのかも確認しておきましょう。あまりに高い位置にあると、不格好なコードを隠すために工夫することになります。
実際のレイアウトを想像しながら、自分にとって必要な数のコンセントが、ちょうどいい位置にあるか調べるべきです。
⑦シャワーの水圧が弱い
シャワーの水圧が弱い物件は、毎日の入浴時にストレスを感じてしまうので、選ばないほうが良いです。
内見時には水が通っていないことがほとんどですが、なかにはシャワーを出せる場合もあります。ダメ元で不動産屋のスタッフにお願いしてみましょう。
また、給湯器の号数を教えてもらうのも効果的です。給湯器が「16号」以上あれば、標準的な水圧があると判断できます。
標準的な給湯器の号数 | |
---|---|
1~3人家族向け | 16号 |
2~4人家族向け | 20号 |
4人以上の家族向け | 24号 |
給湯器に貼られてあるシールを確認することでも、号数は調べられます。アルファベットの次に書かれてある数字が号数を表しています。
【型番】RUF-A2000SAW……【号数】20号
⑧トイレの水位が高すぎる/低すぎる
便器の水位が高すぎたり低すぎたりすると、毎日、トイレを使うたびにストレスを感じてしまいます。トイレの水位は自分で自由に変えられないので、内見時に確認すべきです。
水位が高すぎると、水がはねてしまい、不衛生です。反対に、水位が低すぎると、悪臭が匂ってきます。
⑨エアコンの型番が古い
エアコンの型番が古い物件は避けたほうが良いです。古いエアコンは、消費電力が大きいわりに、効果が低いことが多いからです。
賃貸物件のなかには、15年以上前のエアコンを使っているお部屋もあります。異音や異臭がしたり、故障する危険もあるので、型番をメモしておき、いつ作られた製品なのか調べましょう。
⑩携帯電話の電波が入らない場所がある
お部屋のなかで、携帯電話の電波が入りにくい物件は選ばないほうが良いです。スマートフォンが普及した現代でも、電波の入りにくいい物件はあります。
特に、高いビルに囲まれていたり、建物が厚いコンクリートで作られている物件は、電波が入らない可能性が高いです。
内見の際には、部屋のあちこちでスマートフォンを取り出して、問題なく電波を拾えるか確認したほうが良いです。
⑪玄関ドアがせますぎる
玄関ドアがせますぎる物件は、大型の家具や家電を運び込めないという欠点があります。ベッドや棚は室内で組み立てれば良いですが、冷蔵庫や洗濯機は入らなかった場合に対処できません。
十分な幅があったとしても、ドアが一定の角度までしか開かなかったり、ノブが邪魔になる危険が残っています。内見の際にはメジャーを使って、搬入できる荷物のサイズを測りましょう。
⑫コンクリートの打ちっぱなし
お部屋が「コンクリートの打ちっぱなし」になっているお部屋は、夏は暑くて冬は寒い、結露やカビが発生しやすい、などのさまざまなデメリットがあります。
スタイリッシュな見た目でオシャレと感じる人は多いですが、実用性は低いです。
⑬1階にある
とくに女性のお部屋探しならば、1階の物件は避けたほうが良いです。1階は、ベランダから不審者が入ってくる危険があります。たとえオートロックの物件でも、窓からの侵入は防げません。
防犯面以外にも、通りを歩く人からお部屋のなかが丸見えになってしまうという、プライバシーの問題もあります。
1階にお部屋を借りた女性が、カーテンを閉め切ってしまい、年中、洗濯物を部屋干しにすることは珍しくありません。
⑭郵便受けの隙間が広すぎる
郵便受けの隙間が広すぎる物件は、不審者に郵便物を盗まれてしまう危険があるので、避けたほうが良いです。
郵便物を盗まれると、氏名や家族構成、口座番号などのかなり重要な個人情報を見られてしまいます。また、配達物の不在票から、自宅にいない時間帯を割り出される危険もあります。
「郵便受け」は、物件情報で確認できない設備です。内見の際には、必ずチェックしましょう。
⑮外廊下に面したお部屋
外廊下の照明には、夏になると、大量の虫が集まる可能性があります。玄関が外廊下に面しているお部屋だと、外に出たとたんに虫の大群がいたり、死骸が落ちている危険があります。
とくに冬にお部屋探す場合には、虫がほとんどいないので、つい見逃してしまうチェックポイントです。虫が嫌いな人は、玄関を出た先の廊下が屋内にあるマンションを選びましょう。
⑯すぐそばにゴミ捨て場がある
すぐそばにゴミ捨て場があるお部屋は、虫が侵入してきやすいので、選ばないほうが良いです。きちんと戸締りしていたとしても、換気扇やエアコンの室外機から、虫は入ってきます。
また、ほかの住民がゴミ捨ての日を守らないと、悪臭に悩まされる危険もあります。
初めての一人暮らしの場合には「ゴミ捨て場が近くにあるとラク」と考えてしまいがちですが、デメリットのほうが大きいです。
⑰線路沿いにある
線路沿いの物件は、早朝から深夜まで電車の音と振動に悩まされるので、選ばないほうが良いです。とくに、踏切が近くにあると、かなりうるさいです。
木造や鉄骨造だと、電車が通るたびに、テレビの音が聞こえなくなったり、会話が難しくなったりします。あまりにうるさいため、電車の通らない0~6時しか眠れない人もいます。
「駅徒歩1分」など優良物件のように募集しているお部屋のなかにも、線路沿いにあって、とても住めない物件はあります。
駅に近いメリットが、本当に「線路沿い」のデメリットよりも大きいのか、考えるべきです。
⑱1階がコンビニや飲食店になっている
建物の1階がコンビニや飲食店になっている物件は、騒音や匂い、虫の問題があるので、避けたほうが良いです。
コンビニや飲食店で流れている有線放送は、上の階のお部屋まで聞こえます。とくにコンビニは24時間営業なので、自分が眠る時間帯になっても騒音が聞こえます。
また、飲食店の場合は、常に料理の匂いが漂っている問題があります。洗濯物に匂いがついてしまうので、室内干しになってしまいます。
飲食物を扱っているため、虫やネズミが集まりやすいのも問題です。きちんと戸締りをしていても、排水溝や換気扇を伝って、室内に侵入してきます。
⑲近くにスーパーがない
スーパーが近くにない物件は、ふだんの買い物が不便なので、選ばないほうが良いです。コンビニばかり使っていては毎月の生活費が高くなるし、ドラッグストアでは生鮮食品を買えません。
スーパーの位置は、駅や学校からの帰り道にあるのがベストです。わざわざ遠回りしたり、家を通り過ぎたりしないといけない位置だと、使い勝手が悪いです。
⑳大きな川が近くにあって洪水に巻き込まれる危険がある
大きな川の近くに建っているマンションやアパートは、洪水の被害にあう危険があるので、なるべく選ばないほうが良いです。
「2階以上だから大丈夫」と思っていても、エントランスが浸かってしまうと、自宅から出られなくなります。また、激しい洪水の場合は、倒壊の危険もあります。
お部屋の情報を知るためには不動産屋にたくさん質問すべき
気になるお部屋の情報を知るためには、不動産屋のスタッフにたくさん質問すべきです。以下に、不動産屋に尋ねるとお部屋探しの判断材料に役立つ質問をまとめました。
・物件の回転率
・どんなクレームが多いか
・前の住民の入居期間と退去理由
・近隣住民の家族構成と生活サイクル
空室期間が短い物件は、人気があることが分かります。また、入居から退去までの期間が短くて「回転率」が高いお部屋は、なにかしら問題を抱えている危険があります。
管理会社に問い合わせられるクレームの内容が分かれば、どんな問題がある物件なのかが想像できます。
しかし、不動産屋も営業活動の一環なので、すべての質問に答えてくれるわけではありません。とくに近隣住民についての質問は個人情報に関わるため、教えてもらえないことがほとんどです。
ただ、なにも聞かないよりは、お部屋選びを有利に進められるのも事実です。ダメ元で、質問しましょう。
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